1 少女転生
二話目です。楽しく読んでいただければ幸いです。
誤字脱字などあったら教えてください
ここはどこだろう、白い空間が永遠に続いている、浮遊感がありすぐにでも消えてしまいそうだった。
「そっか、私死んじゃったんだ」
少しずつ前の記憶が浮かんできた、父を殺しても拭いきれない怒りや、華が死んでしまった悲しみ、やっとあの生活から抜け出せた喜び、色々な感情でごちゃ混ぜになった。
私が記憶を遡っていたとき女の声がこの空間に響いた。というより脳内に直接という感じかもしれない。
『姫宮由香さんあなたは死んでしまいました。ってもう気づいていますよね、フフッ。』
その女性は私をからかうかのように笑った
「何ですか、冷やかしなら帰ってください。それとも何か用件があるなら早くいってください。」
少し強くそして鋭くいい放った。
だって、前世の余韻に浸っていたのを邪魔されたんだよ。少しぐらい冷酷になるよね。
『フフッ、ごめんなさい考え事しているときに話しかけてしまって、でもあまり時間がないの、手短に自己紹介をするわね。私は、エル この天界で女神として死者の運命を決める仕事をしているの。』
さっきまでの雰囲気とは裏腹に真面目な雰囲気で話した。
「つまり、女神さんは私の次の人生を決めるために来たということですね。」
もはや、この空間すらあり得なさすぎて。例え神が来たとしてもたいして驚かなかった。
『理解が早くて助かります。普通ならこのまま記憶を消してランダムに生まれ変わらせましたがあなたは苦行の人生でした。なので特別に姫宮さん、あなたには二つの道があります。』
私だけの特別な二つの道、私の次の人生、想像がつかない。でもこの記憶は忘れたくないと強く思った。
何故なら、ずっと華と繋がっていられると思ったから。
『一つ目、地球に戻り裕福な家庭でのんびり暮らす』
私は地球に戻るという言葉を聞いた瞬間悪寒を感じた、もうあんな腐った世界いきたくないよね。
『二つ目、魔法が使えるような遠い別世界に行き悠々自適に暮らす』
いわゆる異世界転生というやつだろうか。あんな世界に行くぐらいならこっちの方がいいのかも知れない。
『さて、どちらの、 ってもう決まっているみたいですね。姫宮さんどちらの道を選びますか。』
「はい決めました、私は二つ目の道を選ぼうと思います。地球なんてもう行きたくないですから。」
『そうですか。では最後に、他に持っていきたいものや要望はありますか。』
持っていくものを聞かれるなら一つある
「人形、一つだけ華がくれた人形を持っていきたいです。」
私のかけがえのない宝物であり自分の親友と繋ぐ架け橋だから。
『では、人形を扱えるようにしてあげましょう』
今、神様扱うとか言ったよね、私持っていきたいって言ったですけど。
『では、悠々自適な異世界ライフお楽しみくださいね。』
「ちょっと、私そんな冒険とかもとめt,,,」
私の言葉はここで遮られ、意識が途絶えた
ここまで読んでくれた方ありがとうございます。
今回は女神様が出てくる回となりました。
次からはやっと少女の異世界ライフが見れると思いますのでどうぞご期待ください