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いのちの詩(仮題)

桜下独想

作者: 浮き雲

春という季節は時間が濃縮されています。生まれいずるものたちのエネルギーが充満しています。いつか、その生命力に惹かれるよりも、その力が簒奪して顧みない弱いものたちを愛でるようになりました。

ですから、私の中でだけ、春は重たく過ぎていきます。



受け入れましょう、あるがまま


いま、満開のときを過ぎ 桜が雨に散ることも


落ちて汚れてゆくことも


土手を彩る菜の花が 風に倒れてゆくことや


轍の下に散ることも




さあ、何処へでも行きましょう


雨に降られて、ただひとり


風に吹かれて、ただひとり 下りの坂を降りましょう


上るときには見過ごした 小さな春の花々の


見えることさえあるでしょう




春は、いのちが生まれます


生まれたままの勢いで 他のいのちを奪います


弱いものから力つき 喰らわれ消えてゆくでしょう


育たぬものもあるでしょう


それが、いのちの定めなら・・・




受け入れましょう、なにもかも


わたしの生きる、この道が やがて細ってゆくことを


時流の風を掴まえる 翼が折れていることを


だから、此岸の端にいて


いのちを愛でて過ごしましょう




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