宵闇に紛れて
髪は切らないって決めたんだ
この恋が終わるその時まで
そんな暇があるなら
こうやって月の下で踊っていたい
君を思い出しながら
君の匂い、仕草、シルエット
きっと月が映し出してくれる
だから想いに浸らせて
気が可笑しくなったみたいにガムを噛むのは
きっとお口が寂しいから
君と話していない所為だ
言葉が詰まって喉が重くなってるの
上手く喋れないけどさ、
上手く誘導くらいして欲しいな
隣り合ってあの月を眺めるその日まで
気が可笑しくなったのかな
君なんてもういないのに
古い教室は君の匂いがするの
窓に写る自分の目は君の目に見える
寒くて乾燥してきた手先も、まるで君の手
君に居て欲しいんだ
待つのには慣れてるよ、よくそうやって君の帰りを待っていたから
またそんな日が来て欲しいな
夕焼けに一緒に染まろう
そのまま癒着してしまおう
私は知っている
君は髪の短い女の子がタイプだって
君は女の子を待たせるのが嫌いだって
君は知らない
私は本当は髪を切りたいって
私を待たせないでと叫びたいって
待っている
待っていた
もう我慢できないよ
君に侵食される毎日
せめて夜の間は逃げさせて
遠くから君を見ていたいから
君が早く見つけてくれるまで、ギュってしてくれるまで
意地を張らせてね
どうか待たせないでね
どうか、どうか…