ヘンゼルとグレーテル
1人になった飛鳥はどうしたら良いのか分からず座り込んだ。
「きれいなドレスだね」
1人のヘンゼルが私の背後に来ていた。ヘンゼルは微笑んだ。
「……ありがとう」
飛鳥はヘンゼルに微笑んだ。
「何やっているんだ!! ヘンゼル!!」
遠くの方でグレーテルの声が聞こえた。
「お兄ちゃん!!」
ヘンゼルは嬉しそうにグレーテルを呼んだ。
グレーテルはヘンゼルの側まで走ってきた。そして、飛鳥に深々と頭を下げた。
「妹がご迷惑をかけてすみません」
「迷惑なんてかけてないもん!!」
ヘンゼルが頬を膨らした。
「迷惑なんて……えっと……」
飛鳥は名前が分からないため言葉がつまり、ヘンゼルの顔を見た。
「すみません、自己紹介がまだでしたね。僕が兄のグレーテル、そちらが妹のヘンゼルです」
「私は、飛鳥です」
「飛鳥ってかわった名前ね」
ヘンゼルがケラケラ笑った。
「失礼だろ!! ヘンゼル!! すみません」
グレーテルはヘンゼルを怒った後、飛鳥に深々と頭を下げた。
「全然気にしないで、グレーテル」
飛鳥は微笑んだ。
「飛鳥はどこからやって……」
「なにやっているんだい、お前達!!」
マーガレットはヘンゼルの質問を遮って怒った。
マーガレットが飛鳥達の側まで来ていることに飛鳥達は気づかなかった。
マーガレットの顔を見たヘンゼルとグレーテルは怯えだした。
「すみません、うちの子供達が……お詫びとしたら何ですが……」
マーガレットはカゴの中からリンゴを1つ取り出して飛鳥に渡した。
「いくよ!! お前達!!」
マーガレットはヘンゼルとグレーテルの手を引っ張って歩いて行った。
手を引っ張られているヘンゼルとグレーテルは不安と心配を入り混じったの顔をしながら飛鳥を見ていた。
飛鳥には何故ヘンゼルとグレーテルが不安と心配が入り混じった顔をしているのかわからなかったため、飛鳥はヘンゼルとグレーテルに手を振った。