魔王
「…朝か。」
コンビニに行こう。そんな思いで支度をしていたら、気がついた。
「そう言えば、俺死んでんのか…」
異世界転生されてから2日目、こんな一日の始まり方でいいのか?陸翔はそう思っていた。
「さて、今日は何をしようか。」
この世界に、魔王は居ない。いや、先日倒されてしまったのだ。
「別に、する事ねぇしなー。」
「この世界には、モンスターはまだ居るのか?取り敢えず、店員さんに聞いてみるか。」
陸翔は部屋から出て、フロントまで行く途中女の人とすれ違った。
「おはようございます。」
朝の挨拶も多分一緒だよな…違ったらどうしよう…まぁ、いっか!!その時はその時出し。
「おはようございます…」
その女は、どこか疲れているように見えた。
大丈夫かな?この女の人…陸翔はそう考えて歩き始めた。
「あのー!!すいません!!誰か居ませんか!?」
また、居ないのか…取り敢えず待っとけば来るだろうし。
「は~い!!今行きます!!」
ほら、来た!果報は待つべしとか言うしな!!
「すいません、ここら辺ってまだモンスターとか出ますかね?」
「うーん、魔王を勇者様が倒したことによって、モンスター達はいなくなったと思いますけど?」
やっぱりそうだよな…居るわけないよな…だって、モンスター達だって魔王倒されたらする事ないしな…
「そうですか…ありがとうございます!!」
「あ、あの!!」
「はい?何ですか?」
「私の名前分かりますか?」
そう言えば、別に知らなくてもいいしと思って部屋にそそくさと行ったからな…
「すいません、解らないです…」
「私の名前は…」
突如宿の屋根が崩れてきた。
「危ない!!」
陸翔は、屋根の崩れてきた所に居た店員さんを庇って押し倒した。
「くっ!」
「良かったー間に合ったー!!」
マジで怖かったんだけど!!俺の反応凄すぎ!!
「あ、あのありがとうございます!!」
「良かったです!!店員さんが無事で!!」
「その前に…ちょっとどいてもらっても良いですかね?」
「すっ、すいません!!今すぐどきます!!」
あはは…と笑う店員さん。とゆうか何でいきなり屋根が崩れてきたんだろうか?
「でも、何でいきなり屋根が崩れてきたんでしょうかね?」
それは、分かりませんと答えようとした時、屋根の方から声が聞こえた。
「大丈夫でしたか!?お怪我はありませんか!?」
その声は、探し物を見つけた女だった。
「あ、あなたは、昨日の…」
陸翔は驚きの顔でその女を見た。
「あー、あなたは先日の…」
にしてもやっぱり綺麗だわ!!つい見惚れちゃうな…でも、何で屋根の上に居るんだ?それに、何か腰に剣があるし。
「先ほど、大型モンスターがここを通過するときに壊していったようです…」
「そうでしたか…って、えぇ!私は魔王が倒されたのでモンスターは居ないのかと思っていたのですが…」
「はい、魔王は倒されたのですが…他の生き残ったモンスター達が次の魔王候補を探し回っているのです。」
魔王候補ってなんだよ…魔王を倒したらその世界は、ずっと安全じゃないの!?そんなこと言ったら勇者と魔王が常に選ばれ続けるじゃん…
「町の中心部に行けば、避難をする事が出来るので、早くそこに移動してください!!」
「わ、分かりました!!早く行きましょう!!店員さん!!」
陸翔は店員を急かすように早口言葉のように言葉を放った。
「分かりました!!私の名前はクロエです!!」
今名乗るところじゃないだろ…早く移動する準備をしてくれよ…
「俺の名前は陸翔です!!取り敢えず早く行きましょう!!」
名乗られたら、名乗り返さないといけないじゃん…そういうの大事にしたいからね!!
「では、クロエさん行きましょう!!」
「はい!」
取り敢えずクロエさんが重そうに持っていた荷物を、持ってあげると、驚いた後に、ありがとうございます!!と言われた。いやでも、これ普通に重いよ!?なにこの重さ!?何でこれを重そうに持てたの!?俺なんか地面すれすれだよ!?凄すぎるだろう!!そんなこんなで宿を出て歩いていたら、上空から何かとてつもなく大きい物が落ちてきた、その振動で陸翔とクロエは倒れてしまった。
「いてて…何なんだよ一体…」
その、振動の正体を見るべく前方を向いたら
「は?ドラゴン?」
「オマエ…マオウノ…ソシツガ…アルナ…」
「えっ?俺が魔王?ないないない!!断じてない!!」
えっ?だって魔王だよ!?自分が元々倒そうとか考えてたやつだよ!!
「イマスグ…イクゾ…」
「おい…嘘だろ?」
陸翔は、未だに何が何だかこんがらがっているようだ…
何か、書き方変わってるかも…イヤーだって仕方ないじゃん!!趣味だし!!一応ちゃんと完結までは書きたいけどね!!見てくれてありがとうございます!!誤字、脱字もしありましたらご指摘の方お願い致します!!感想の方ももしよろしければお願い致します!!




