第12話 銃に宿りし魂と、札に収めし魂達の協奏曲Ⅵ
「何時やるの? 明日でしょ!!」
「今日…いや、今すぐやれ!!」
「だが断る!!」
『決闘開始』
「行くぞ! 業カード『レイ・スラッシュ』!」
先手必勝、とばかりに騎士アバターの所持する剣から白い光が迸ると同時に斬撃が両手剣の男性PPC・オデボーンに向かって一直線に疾っていく。
「速い!?」
オデボーンは避けられないと解ると、所持する両手剣で飛んできた斬撃を防ぐ。
それでも威力を完全に押し殺す事が出来ずに吹っ飛んでしまった。
オデボーン・HP1900\2000
「ちっ…」
「業カード『ジャベリーン』!」
初撃を防いだが、その代償として中空に投げだされたオデボーン。
しかし、敵を吹き飛ばしたは良いが、騎士タイプは重装備のため素早く動けず追撃が適わなかった。
手札を見ても近接系のカードばかり。
それを察した槍戦士アバターを操るガーフィールドがフォローに入った。
赤黒い光が紅の槍に集まる。
そして腰を捻り投合の構えを取ると中空に舞ったオデボーンに狙いを定め投げた。
「しまっ!?」
滞空中のオデボーンは避ける事も防ぐ事もできない。
そのまま統合された槍の形を取ったエネルギーに貫かれるだけだ。
「させるか!」
ガリアンは素早くオデボーンとガーフィールドの攻撃の間に入ると、斬戟で攻撃を弾き返した。
「『鉈牙羅蛇』!」
オデボーンの攻撃を防いだガリアン間髪入れずに剣を振う。
刃は技と共に鞭嬢の蛇腹剣となり槍戦士に向かって伸びて行った。
「おいコラ、アニメの見過ぎだ! 呪文カード『トルネイド・ディフェンス』!」
槍戦士は槍を回転させ、ガリアンの攻撃を弾き返する。
勿論、完全に防ぎ切ったためにHPの減少は無い。
ガーフィールド・HP2000\2000
「あんにゃろー、某ロボットアニメに謝れー! 業カード『旋風円陣』!」
「『鉈牙羅蛇』!」
ガリアンの蛇腹剣が、ガーフィールドの横八の字回転する槍が、ぶつかり合う。
「ぎゃあぁぁぁ!!」
「何!?」
オデボーンの悲鳴で咄嗟に背後を確認してみるとクルーガー操る騎士のアバターが既にオデボーンの心臓部をひと突きにされ協会へと消えて逝く光景だった。
一瞬、とはいえ目の前の相手に気を取られたせいで、もう一人の仲間であるクルーガーの存在を記憶から完全に抜き去ってしまっていたのだ。
「オデボォォォォォォン!!」
オデボーン・HP0\2000
「呪文カード『ライト・ミラージュ・ファントム』…てめーの大切な相棒には悪いが、退場させて貰ったぜ?」
クルーガー・HP2000\2000
ガーフィールド・HP2000\2000
オデボーン・HP0\2000
ガリアン・HP2000\2000
「詰めが甘かったな。 業カード『護国剣誓』業カード『神聖忠剣』呪文カード『無双の構え』適合コンボ! デッドリークロス『十勝十刃ブレイド・サークル』!」
「業カード『護国槍誓』業カード『絶貫抜徹』呪文カード『激情の構え』適合コンボ! デッドリークロス『破戒の狂戦士』!」
「「そして、クロスチェイン発動! コンビネーションクロス『ジェノサイズ・アル・スター』――――!!」」
オデボーンという仲間を失ったガリアンは迫りくる恐怖に駆られ、二体のアバターから放たれる光の奔流に巻き込まれ、一瞬にしてガリアンはHPを失い協会へと消え散って逝った。
ガリアン・HP0\2000
『決闘終了。 勝者クルーガー&ガーフィールド』
そして両者は此処に、完全勝利を見事収めたのであった。
カードゲーマー同士の戦いはまたもお預け状態に。
また何かありましたら削除&修正していきます。




