1話『僕が生徒会長に?!』
はじめて書いた作品なのでまだまだ至らぬところもありますが、読んでいただけると嬉しいです。
キーンコンカーンコン
授業の終わりを告げるチャイムが校舎に鳴り響く。
『あぁ……授業終わったぁ………』
これで今日の授業はすべて終わり、あとは帰るだけとなった。
『なお君♪一緒に帰ろ!』
帰りの支度をしていると、幼馴染みの凛子が僕の元へきた。
『まぁ今日はとくに予定もないし、別に良いけど。』
最近一緒に帰ってなかったし……たまには…な。
『んじゃ、帰りま……』
『朝霧君、ちょっといいかな?』
帰りますか…と言おうとしたところで先生に呼び止められた。
『なにか用ですか?』
『ちょっとお願いがあるんだけどぉ…』
先生から僕に頼みごとって珍しいな……
『実はね、
2ヵ月後にある生徒会長選挙…君に立候補してほしいの。』
『え!?僕に…ですか?』
なんで僕なんだ…という気持ちを隠しきれなかった。
『昨日、職員会議があってね?教頭先生が、2年からの立候補は是非君にって………』
教頭先生といえば…僕らのクラスの国語の授業を担当している……
『なんで僕なんですかね……?』
『なんでも、朝霧君のことかなり気に入ってるみたいでね、ほら朝霧君って成績も学年でトップクラスだし…』
確かに成績は良いほうだ……しかし僕が教頭先生から気に入られてるなんて初耳だ。
『成績優秀だし、校則違反もないし……すごく立派な生徒だって、それで職員の意見が一致しちゃってね。朝霧君に頼むことになっちゃったの。』
『なるほど………それって断れないんです…かね……』
僕は人前に立つのは苦手だし……
『先生としては朝霧君に頑張ってほしいんだけど……どうかな?』
『ちょぉぉぉぉっと待ったぁあ!!』
物凄いスピードで凛子が突っ込んできた。
『話は聞かせてもらいました先生!』
『天海さん、どうしたの?』
『私が、なお君を生徒会長にしてみせます!』
…………え?
『こいつの立候補は私が認めます。じゃあ立候補届けのほうお願いしますね!』
なんか勝手に話が進んでいくんですが…
『分かったら天海さん。立候補届け出しておくわね!』
『はい。よろしくお願いします!』
こうして………
僕の意思は関係なく、生徒会長選挙に立候補することになってしまったのであった。