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序章

この小説は一応海軍ものですが、実際の海軍にはありえない設定が山ほどあります。このようなことが許せない方達はお読みにならないほうが良いです。

1950年

冷戦のさなか、アメリカとソ連は太平洋で戦闘を開始した。

その戦闘は次第に拡大し、両国は予てから開発していた「新しい生物兵器」を投入する。

拡大した戦闘は世界に飛び火し各国は競ってその「新しい生物兵器」の開発に乗り出し、

日本もまたアメリカの軍政の下で密かに開発を始めた。



1960年

日本は憲法を改正。新しく発表された日本国憲法は大日本帝国憲法に逆戻りする形となる。

そして翌年に「新しい生物兵器」の国産第一号が完成。この兵器は後に「スサノオ」と呼ばれ、

戦後の日本技術の高さの象徴となった。

翌年に日本は陸・海・空の三軍を組織、徴兵令を敷く。



1989年

日本の石油タンカーが「暴走」したソ連製生物兵器「ディアナ」に襲われる。

これを境に世界に生物兵器が「暴走」を始め、各国はその兵器の「駆除」に追われ、人類同士の戦争を休まざるを得なくなる。



2000年

ソ連が生物兵器に対して初めて核兵器を使用。しかし効果はなく、一面の放射能に汚染された焦土と健在している兵器が突きつけられた。

この頃から人類側の勢力は弱体化を始め、同年、南アメリカ要塞が陥落。



2020年

戦況を憂いた日本国軍省は士官学校及び兵学校在学中の生徒も実戦配備することを政府に決定させる。

同年七月二十九日、天城隊発足。将兵の候補生のみで編成された初の部隊である。

彼らは善戦し、前代未聞の昇進を果たす。

天城隊は前線の将校達の語り草となり以下のような会話が必ず見受けられた。

――――――「天城隊がまたやってくれたな。」

―――――「まったくあいつらも大した者だ。あの隊が存在する限り、どんなに負けても最後には勝てそうな気がする。」





 

  

はじめまして、斎藤雅です。

初めてだらけの小説ですが、これからよろしくお願いします。

次回から本格的にストーリーに入っていきます。

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