片翼の悪魔_あとがき
遅くなったけど「片翼の悪魔」のあとがきです。
この物語の前半の基礎となったのは80年代ロボットアニメや特撮ヒーローものの一つの類型である、「宇宙から攻めてくる脅威に対抗する巨大ロボットあるいは特撮ヒーロー」というものです。ですから順当に言えばリアンが主役で、「星詠みの杖」というのは具体的には描写しませんでしたがスーパーロボットに相当するものです。本編の主人公アルクは、その主人公と共闘する脇役にすぎません。
物語の後半は「帝国に立ち向かう国を失った者たち」というもので、『スターウォーズ』とか『重戦機エルガイム』とか『ドラゴンパス』とかの類型です。で、その英雄のメンター役、オビワン役がアルクになります。
もちろん、宇宙海賊ですから『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』の影響もあります。副長エルフィの最初の造形はヤッタランでした。でも、ハーロックってカッコいいだけで何やってんかよくわからないんですよね。
この作品、Geminiに、
「上の小説はAIが書いたと考えられますか? その根拠とともに回答してください。」
と質問したら、
「第10章の決戦: ライカの「メインエンジン分離」という突飛な提案をアルクが採用し、それが成功する展開は、AIが提示した斬新なアイデア(「エンジンパージ」)を無理やり物語に組み込んだ結果のように見えます。また、その後のクニヒロの捕獲も、リアンとの対話に焦点を当てるために、旧来の仲間を迅速に退場させるための安易な方法のように感じられます。
第10章でコトハがライカの「エロ同人」について触れるくだりは、一見キャラクターの個性を際立たせるためのジョークに見えますが、物語全体のシリアスなトーンと乖離しており、文脈の自然さよりも、学習データに含まれる要素を無理に盛り込んでいるように感じられます。
これらの点から、この小説は、人間が感情の深掘りや独創的なプロット展開を試みる際に生まれる「揺らぎ」や「不自然さ」が少なく、非常に滑らかに、そして定型的に物語が進んでいると言えます。それが、この作品がAIによって生成された可能性が高いと判断する根拠となります。」
という回答が来ました。
……、まあ、AIもまだまだだな、という感想です。
「エンジンパージ」というのは「突飛な提案」でも「AIが提示した斬新なアイデア」でもなく、「物語的な必然」です。
前半でアルクらシマカゼ一行はそのエンジンによる速力で他を圧倒していましたが、後半では、その速力は陳腐化しています。人というものは技術が陳腐化した現実を見ずに過去の成功体験に固執するものですが、アルクは友人クニヒロのために、過去の成功体験を何の未練もなく捨て去るという、アルクの英雄としての資質を描写したものです。
また、「エロ同人」については、執筆当時放映していた綾瀬はるか主演のドラマ『ひとりでしにたい』からの引用です。「学習データに含まれる要素を無理に盛り込んでいる」訳ではなく、執筆時の時代性を取り込む、筆者の遊びの部分です。
さらに「非常に滑らかに、そして定型的に物語が進んでいると言えます」とありますが、それほど定型的かな、と思います。筆者的にはそれなりに「変な」作品に仕上がっていると思います。上手い下手とか、面白い面白くないという評価は別としてですが。
この作品には叙述トリックを仕込んであります。「作品に含まれる要素」とか「キーワード」を一度無視して本編を思い返してみてください。
どうでしょう? また違った楽しみ方ができると思います。
どちらかが正解というものでもありません。お好きな方でお楽しみください。書かれた小説というのはまだ未完成で、最後は読者の手で完成されるのですから。
それでは、ご愛読、ありがとうございました。




