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火水風土  作者: 田中 椿
21/31

引越し

それから準備は着々と進み、トナは近くの馬車を借り来た。

その後、ジリアンが来た。

「トナ~」

「あんたなんで来たの?」

「えっ、だって近く通ったから」

「それだけ?」

「うん。そういや、何してるの?」

「あんたには関係ないわ!」

「関係ないけど知りたいから。ねっ教えてよ」

「引越しよ!」

「どうして?」

「ここから離れるためよ!ここには、信じられる人がいない。パパだって悪人よ!」

「そう・・・じゃあもうバイバイ?」

「そうバイバイよ!」

「どこに行くの?家決まってる?」

「えっ!!うぅぅ、きま、ってな、い」トナは、弱く言った。

「うそっ!!決まってないのに引越しの準備したの!!」

「やっぱり。だって昨日の夜、君が怒って僕の事追い出してから家探す時間無いよね。」ジリアンがトナを見た、トナはジリアンをキッと睨んだ。

「ああ、ごめんごめん!僕の知り合いが今、モノエルのスノアークスに居るんだ、そいつ今いい家があるってうるさいんだ。僕が手紙書くから渡して、そしたら多分その家くれるよ。ちょっと待ってて」ジリアンはそのまま走って帰った。


それから5分


「あっごめん、こんなに書く事があるなんて思わなくて」

「何書いて来たの?」ベラが聞いた。

「えっ決まってるじゃないか。悪口だよ」笑いながら言った。

「思ったんだけど、お金はどうするの?」

「僕が払うよ。ねっお願い」

「いいよ」ベラが言った。

「バカ、ベラそんなの駄目よ」

「なんで、ジリアンお願いしてるんだよ。お願いは聞くものでしょ」

「トナお願いだよ僕払いたいんだ」

「じゃあお願いね。でも、少しでいいのよ」

「うん。少しね」

「じゃあね」

「うん、じゃあね。あっそうだお父さんに言った?」

「言ってないわよ。言う必要は無いもの」

「なんで?」

「知らせたら、止めるかついて来るかするもの」

「でも、知らなくて家がもぬけの殻だったらビックリするじゃないか」

「いいの」

「でも、お父さん君の事すっごい大切みたいだよ。だって僕が初めて君の家に行く前に言われたんだ。

もしお前がトナと付き合うとするトナを傷つけたらお前、ただじゃあおかないからなって脅されたよ。多分君が突然居なくなるとショック死しちゃうよ」

「パパからそんなこと言われたの」

「だからさぁ。言わなくてもいいから手紙でも書きなよ。僕が渡すからさ」

「じゃあ書いてくるわ」

「まだ行かないんだ~」ベラがあきれたように言った。


5分後


「ごめん。結構書いて来たの」

「何書いてきたの?」ベラがジリアンに言ったように言った。

「感謝の言葉」

「ふーん」

「じゃあ渡してね」

「うん」

「これで本当にさよならよ」

「じゃあね。ついて、友達に手紙渡して、うまくいったら手紙ちょうだい」

「うんバイバイ」

トナは、馬車に乗って窓から顔と手を出し手を振った。

今日は、長く書きました。

クロワッサンさんありがとう

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