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火水風土  作者: 田中 椿
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嫌い!

ジリアンは、挨拶をしてちょっと話しただけで帰ってしまった。

トナとお父さんは、その後ももめていた。

「トナ、ジリアンはシャンとは違う。いい奴だぞ」

「だから何よ!あいつの息子に変わりは無いでしょ!」

「そうだが・・・」

「あいつの息子なら1つや2つ似てるところがあるでしょ!私はあいつのすべてが嫌いなの!」

「なぜそんなに嫌う?」

「いいの!とにかくあいつは嫌いよ。パパ、ジリアンに言っといてね。私は、あなたのお父さんが死なない限り、あなたと付き合ったり、結婚したりいたしません。」

「お前という奴は!いつからそんなんになった。」

「パパがベラを嫌ったとき、私もパパが嫌いになったのよ!帰ってパパ」

「さよならっ。お前の言葉はちゃーんと丁寧な言葉で言ってやるから安心しろ」


バタン!


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