ボンクラという男

とりあえず、頭出し。

とある高校に、"ボンクラ"と呼ばれている男がいた。

男の名は本条蔵之介。特に特筆した特技がある訳でもなく、学校の成績も平凡中の平凡でテストの点数は決まって全て50点を取っていた。いつしか本名から本条の"本"、蔵之介の"蔵"を取り、周囲からは"ボンクラ"と呼ばれるようになった。

しかし、呼ばれる本人は気にしておらず、むしろ余計な期待はされないからそれでよしとしていた。

この物語はそんな青少年の日々を綴った話である。

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