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いぶきとあかりの異世界回想録♬  作者: おもち
第二篇 旅をする意味
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第22章 双剣の少女

 

 あかりは、爺さんと6日間の修行をすることになった。

 爺さんとの修行は楽しいらしく、毎日、嬉々として宿を出て行く。


 セクハラされてないかと心配をしていたいぶきだったが、どうやら杞憂だったらしい。

 爺さんは、あかりに対しては、本当に物知りで優しいということだった。


 修行の成果は満了日を楽しみにすることにして、私は私で自分の検証をすることにした。


 確かめたいことは、いくつかあったが、そのうち何個かは既に検証が終わっている。


 街の外れにちょうど良い空き地を見つけたのでそこに移動しつつ、今までの成果を確認することにする。


 まずは、ステータスの件。

 ゲームでは、大体の場合、ステータスウィンドウがあり、そこにHPや MP等が表示される。

 しかし、私が確認した限りAliceにおいては、そのような仕様は無いようだった。

 体力も魔力も自分で確認する必要がある。

 もちろん、パーティーメンバーのステータスも見れないので、そのへんも自力で管理してもらう他はない。


 そして私の魔力量について。

 これもMP表示がないので、加護の回数で管理するしかないようだ。

 

 今、私が使える加護は、永劫回帰、神泉回帰、黒蘭回帰の3つだ。

 それぞれの加護はどんな体勢でも使えるが、目を瞑り集中した方が効果が高いらしい。

 試した結果、両膝をつき胸の前で手を握り合わせた場合が一番効果が高かった。

 

 ちなみに何故か自分の傷も回復できるようになっており、地味に嬉しかった。


 そして、戦闘には全く関係ないのだが、自分の周りに円環陣を出現させる方法を発見した。

 魔力の消費も殆どない単なるファッションアイテムだ。

 しかし、うまく使えば、今後、皆の前でビルダーコマンドを使わざるを得なくなった時に、違和感を少なくすることができる。そのため、普段から加護にも円環陣を使おうと思う。


 さて。そうこうしているうちにお目当ての空き地についた。


 今日のお題はビルダーコマンドについてである。


 まず、未検証のリライトステイタス。

 これは数値を指定して、対象アイテムのパラメーターを書き換えるコマンドだ。

 コマンド自体は神がかった性能な、のだが、残念ながら、ステータス画面が呼び出せない現状では使い道がわからなかった。


 そして次に、クリエイトウェポン。

 アイテムIDについて、私の中で一つの推測がある。アイテムNo.1がバナナなのだから、普通に考えて、No.2がドラゴンってことはないと思うのだ。


 とはいえリスクはある。

 にも関わらず、なんでこんなに前向きかというと。

 バナナに飽きたからだった。

 実は、時々、小腹が空いた時にバナナを召喚してオヤツにしていてバナナ以外も食べたくなったのだ。

 だから、今日は勇気を出してNo.2を呼び出してみるつもりだ。

 この偉大なる実験が成功すれば、いずれ、オヤツ食べ放題になることだろう……!!

 

 きっと、バナナの後だから、No.2もリンゴか何かの果物だよね、ウン。


 いぶきは、足を肩幅程に開き、両手を前に出す。

 そして、ビルダーコマンドを唱え始めると、いぶきの周りに円環陣が展開された。


 「クリエイトウェポンNo.ーー」


 くりえいとりんごの番号を唱え終える前に、背後から「やめろ!!!!」という叫び声が聞こえた。


 いぶきは振り返り叫び声の主を見る。


 そこには、銀髪の少女が立っていた。

 少女は、身長は160センチ前後の中肉中背で褐色の肌に茶色の瞳をしている。

 遊牧民のようなデザインのワンピースを着ており、両頬には指で塗りつけたような赤いラインが3本入っている。


 少女は双剣を両手に構えると、こちらを睨みつけた。

そして、そのまま一直線にこちらに走ってきたのだった。


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