知らせ
これは、私と眞人の時空を超えた物語
主な登場人物
・私、倉沢千紘
中高一貫校に通う高校2年生。バドミントン部に所属している。眞人の自殺の真相を探ろうとする。中学2年生から密かに眞人のことが好きだった。
・吉崎眞人
中高一貫校に通う高校2年生。音楽を聴くことが好きで、バンド活動を行なっている。ある事があって、自殺をした。
・浅野玲央
中高一貫校に通う高校2年生。千紘たちと仲が良い。眞人と一緒にバンド活動を行なっている。
・藤井架乃
中高一貫校に通う高校2年生。バドミントン部に所属している。元々玲央と仲が良くて、3人で話しているうちに千紘と玲央は仲良くなった。
・吉崎咲菜
眞人の妹。中高一貫校に通う中学3年生。兄である眞人とは仲が良い。千紘や架乃と同じくバドミントン部に所属している。
「眞人が自殺した。今すぐ総合病院まで来て欲しい。」
これは日曜日の夕方、図書館から帰ってきた直後のこと。携帯のロック画面には玲央からの連絡が来ていて。衝撃とかよりも眞人にもう会えないこと、大切な人が死ぬことへの恐怖が込み上げてきて心がぞわぞわした。でもなんか病院に行ったら助かっていて笑顔の眞人がいるような気がして、とにかく安心したかった。そう思っていたらいつの間にか体が先に動いていて。とにかく走った、止まらずに走ってバス停に到着していた。バスは来ていて、私は飛び乗った。病院までは20分程度ある。ここで自分がどれだけ頑張ってもバスは定刻通りに動き続ける。
私は眞人との思い出を振り返っていた。