裸で抱き合うだと!?
「シンジ、お風呂入ってきなよ?」
「うん。そうする」
「私、雨止んだみたいだから、クリーニング
屋に制服預けてくる。あ、あと、次いでに
コンビニで、歯ブラシとか、化粧水とか入ったお泊りセット買ってくるわ...!」
「気をつけて行ってこいよ」
「お。シンジ、わたしのこと心配してくれるんだ?」
「ったりめーだろ。一応...好きな女なんだからな」
俺の言葉に。
ヒナタは。
顔が真っ赤になった。
「お前の身に何かあったら心配なんだよ」
ボソリ呟くように言った。
「え、シンジ。もっかい言って?」
「お前の身に何かあったら心配なんだよっ」
「そかー。心配してくれるのか。
なーんか、うれしいなっ」
「じゃ、気をつけて行ってきまーす!」
ヒナタはニコニコしながら
たたたっと、外に出かけて行ったのでした。
俺はシャワーを浴びていた。
これからなんか。
ヒナタと一緒に寝ることになるのかと
思うと、身体、どのくらい洗ったらいいんだろうかと悶々とした。
普段よりは。
念入りに洗った方がいいよな。なんてことを考えて。
ボディーソープをいつもよりも
使って体をごしごししてる自分がいた。
「たっだいまー!」
玄関からヒナタの声が聞こえたとき。
俺は上半身裸だった。
俺の家は、脱衣所のそばに、洗面所が有り。
ヒナタは俺が着替え中なのに、遠慮なく
やって来て、歯を磨き出した。
「お前な、もう少し後で歯磨けよな...」
文句を言うと、ヒナタは悪戯っ娘の
目をして俺にこう言ったんだ。
「え、別にいーじゃん。
どーせ、後々、ベッドで裸見るし?」
「まさか...お前...
裸で抱き合おうとか思ってないよな?」
聞きにくい質問を。
俺は一気にしてみた。
俺の顔は風呂入ったせいか、真っ赤で。
一方のヒナタは、出かける間際は、
顔真っ赤になってたのに、
今は飄々としていて。
「え、そのつもりだけど?」
と、サラリと言ってのけた。
★★★★...。
お願いしまっふ。