告白して振られた美少女幼馴染が雨宿りしに家に来た →「お風呂貸してくんない?」俺「いいけど...」
振られたよ...
あーあ。長年好きだった幼馴染の橘ヒナタに振られた...。
屋上に呼び出し、好きだと告白したら
即、ごめんなさい!の言葉が返ってきた。
躊躇なく、彼女は謝罪のセリフを俺に告げ、
そそくさと屋上からいなくなった。
いい天気だった。
屋上は雲一つない秋晴れ。
俺の心は振られたことで一気に暗雲が立ち込め、更に土砂降りにまでなった。
そして落雷。
ただひとこと、
付き合えない理由も言わずに、幼馴染は
屋上から姿を消した。
それなのに、だ。
「ねぇ、シンジ。
お風呂貸してくれない??今、ご両親は
海外出張でいないんでしょ?
私ね、傘を持ってなくて超のつくほど濡れてしまったの。それに...家の鍵も無くしてしまって、お母さんが仕事から帰るまで家に入れなくて困っているの」
俺は玄関横に佇み、幼稚園時代からの幼馴染であるヒナタの声を聞いた。
なんか、寒そうに震えているような声。
昼は晴れてたけど、急に天気が悪くなって
雨が降ったのだ。それもバケツをひっくり返したような土砂降り。
雷も鳴った。
「おまえ...。よく、俺の両親が出張でいないこと、知ってんな...」
「あのね、シンジ。早く開けて。
寒いのよ。私...」
「待ってろ...。いま、鍵を開けるから」
ガチャリとドアを開けると。
幼馴染が、全身びしょ濡れで立っていた。
想像していたが、制服はスケスケだった。
ま、もっとも、スカートは大丈夫だけど、
上半身が、白いブラウスだから、
大変なことになっていた。
「あんま、じろじろ見ないでよ...。
恥ずかしいじゃん...!」
「あ、そ、そーだな...。なるべく見ないように
するわ...」
振られたとは言え。
好きな女。
ブラジャーのストラップが透けて見えた時は流石にドキリとさせられる。
白い下着だった。
「お風呂...だよな?」
「そう。お風呂貸してほしい...」
「お、おう...!!」
俺はヒナタを招き入れ、
風呂場まで案内した。
「おじゃまします...」
「バスタオルはこれな。
えーと、あとは...着替え困るよな...
ど、どーしよ...」
「母さんのやつ、て、てきとーに
持ってくるわ!!多分、新品のやつ、
タンスの中、引っ掻きまわせば出てくると
思うっ」
「ごめんね...本当に有難う...」
「お、おう。じゃ、先にシャワーでも浴びてろ。おまえが風呂から上がる頃には、
脱衣所に着替えを置いておくぜ!」
「...助かる」
それから俺は。
脱衣所から一目散に逃げた。
着替えシーンなんて見たら、もうダメだから。
いくら振られた女とは言え。
俺、まだ好きな女だから。