くだらない考察:矛盾
故事成語に「矛盾」という語があります。
意味は,辻褄があわないこと,筋道がとおらないことです。
語源は,商人が商品の,最強の矛と最強の盾を自慢しているところに,客に,それらを勝負させたらどっちが勝ちますかと言われて,商人が答えに困ってしまったという話しからです。
論理を成り立たせるだけならば,勝負させたら消滅(矛と盾,または世界)が真となります。消滅してしまえば結果が非観測になりますので成立です(はぁ?)。
そもそも「最強の」が偽です。「最強の」をどのように証明させるかは単純です。矛Aと盾Bを勝負させます。矛Aが勝ったとして,次は,矛Aと盾Cを勝負させます。また矛Aが勝ったとして,を,延々と繰り返し全ての盾に負けなければ,矛Aは「最強の矛」となります。それは実現的ではありませんね。
では,商人がどうすれば客に突っ込みを入れられずに済むかを考えましょう。
候補1.昨日は最強の矛のみ販売,今日は最強の盾のみ販売する
候補2.二番目に最強と言って販売
候補1では勝負させることは出来ないので,言い逃れできますが,明日は別の町で販売しましょう。
候補2では勝負させても大丈夫ですね。
そもそも武器屋と防具屋は別の店でしょ。一緒に販売するからこんなことになるのですよ。
~終わり~