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4-1 女神様と同好会

「同好会?」

「はい、私たちで新しく同好会を作ろうと思います」

「また急だな」

「そんなことはありません。また同じ過ちをしないよう、皆の結束を強めるため、このような事が必要だと考えたわけです」

「やっぱり、ちょっとは怒ってる?」

「ま、まぁ、本音を言えば少しだけ」


本当に申し訳ない。


「学校には既に申請してあります」

「同好会つったってなんの同好会?」

「AR同盟です」

「えーあーる?」

「AはANGELの頭文字、RはRESEARCHの頭文字です。エンジェル研究会ってところですが、これは名前だけなので何をするってわけでもないですよ」

「よくそれで申請通ったな」

「名前の由来はもちろん伏せてます。学校側はAR、つまり拡張現実のことだと思ってるんじゃないですかね」


まぁ、それなら通るのかな?通らん気もするけど。


「活動場所とかは?」

「校舎の空き教室をひとついただいたのでそこですね。基本的に何してもらってもいいですよ。多分もう、みんなはそこにいるんじゃないですかね」


イオは新聞部があるので基本的にそっちにいるらしい。一応掛け持ちで加盟はしている。

ということで、アイリスとともに教室へ向かった。


「なにこれ……」


俺が教室のドアを開けて、放った第一声はそれだった。

空き教室だから間取りは俺たちが普段使っている教室と同じはずなのだが……


まず、結構しっかりした保健室にありそうなベッドがひとつ。その上に雲雀が1人寝ている。


次に、イオの部屋でみたカドルの発明品がいくつか置かれている。


そして、最後に教室の真ん中に長机を2つ組み合わせて、ひとつのテーブルとして使い、奏多とクルとカドルの3人がトランプで遊んでいる。


「あ、2人もやりましょう」

「それはいいんだけど、いつの間に……」


奏多に目をやるとイヤホンで音楽を聞いているようだった。


「何聞いてるんだ?」

「ん?あぁ、これ?ソフィアちゃんの新曲だよ」

「ソフィアって、確かエンジェロイドとかいうやつの?」

「そそ、デビューした半月前からもう5曲目、凄いよね。私、この人に会ってみたい」

「やめとけって、どんな人か分からないぞ?」

「いや、この声を聞けばわかる。絶対可愛い子だって」

「え、それって肉声なの?」


エンジェルとボーカロイドをかけたものだからてっきり機械音かと思ってたけど。


「多少加工は入れてるけどちゃんと本人が歌ってるよ。ってソフィアちゃんは言ってるけど」


だとしたら相当な歌唱力だ。


「なんだ、じゃあ気のせいか」

「気のせいって?」

「いや、この声どこかで聞いたことあると思ってな、それでなんかのゲームの声とかだったのかなって思ってたけど。人が歌ってるならさすがに気のせいだろ。あーでも、声優さんとかなら有り得るのか?」


すると奏多の目の色が変わる。


「ええ!!それって、ソフィアちゃんと会ったことあるってことじゃないの?」

「いや、まさか」

「よーく思い出してー、ほら、この声よく聞いてー」


その後、俺の記憶を奏多に散々掘り起こされたが思い出すことは出来なかった。

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