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3-24 女神様と抱き枕

 あぁぁぁぁぁ!私のバカバカバカ!!


 陽向さんから逃げ出してクルちゃんのところに来ていた私は壁や床に頭を打ち付けながら悶えていた。


「お、落ち着いてください。アイリスさん」

「だって、だってぇ」


 私が悶えているのは好きという気持ちが正確に伝わってないから。この世界に戻ってこれた時点で陽向さんに怒ってたりはしていないのだ。


「ここに来ても解決しなくないですか?」

「うん、でも今日はここにいさせて」

「まぁ、いいですけど」


 陽向さんは私がここにいることは何となく察しがついてそうだけど、来ないってことは気を使ってくれてるんだろう。ここでしつこく追い回されたら私は逃げ回ることしか出来ないのだから。


「泊まるのはいいんですけど、もしかしたら寝れないかもですよ」

「どういうこと?」

「まぁ、私たちは同じ部屋で寝てるんですけど」


 そう言いながら寝室かな?佐多先輩が寝ている部屋を開ける。


「ベッドは大きめなんで入れるとは思いますけど雲雀さんの抱き枕になるのは間違いないかなと」


 うーん、まぁ、泊めてもらってるわけだし大丈夫だよね?


「うん、いいよ大丈夫だと思う」

「それじゃあ、もう遅いですし私たちも寝ましょうか」


 クルちゃんに促されてベッドに潜り込む。既に佐多先輩が布団の中を温めておいてくれたので暖かい。


 普段2人で使っているベッドを3人で使っているので少し窮屈だけど、これはこれであり。暖かいしね。


「あ、あのアイリスさん……」

「ん?どうしたの?」

「ぎゅってして寝てもいいですか?」

「いいけど、どうして?」

「季節外れの怪談特集をたまたまテレビでやってて……」


 確か、クルちゃんはホラーが苦手だったっけ?それで怖いからってことだね?


「うん、いいよ」


 私は佐多先輩よりも先にクルちゃんに抱き枕にされてしまいました。クルちゃんは可愛いし、こうして密着してると暖かい。


 その安心感からか私もすぐに眠りにつくのでした。



 まぁ、予測していなかった訳では無いのですが……


 目を覚ますと私はクルちゃんと佐多先輩に挟まれて身動きが取れない状態だった。

 転移で抜け出すこともできたが、あえてそれはしない。不思議と悪い気はしないから。

 と、思ったその時、背中側から私を抱き枕にしていた佐多先輩の手が私の胸を捉えた。


「ひぇ?!」


 寝ぼけているのかは分からないが、佐多先輩の手は確実に私の胸を揉む形になっている。突然の出来事に転移で逃げれることを忘れていた私はしばらく、されるがままに胸を揉まれ続けた。


「んん……おはようございます。へへっ、すみません。結局、私も抱き枕にしちゃいましたね」


 と、ここでようやくクルちゃんが目を覚ました。


「うぅん、いいの全然……それよりも……ひゃん、ちょ、先輩やめてください」

「……あぁ、そうなるとしばらく逃がしてもらえませんよ」

「呑気なこと言ってないで助けてくれないの?」

「すみません……私にはどうすることも出来ないです。私はこのとおり、まな板なんでスルッと抜けられちゃうんですけどね……ハハハ」


 後半のトーンがやけに暗かったんだけど、なんか根に持ってるとかじゃないよね?


「まぁ、でもアイリスさんなら転移で抜けれるんじゃないですか?」

「あ……」

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