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3-23 幼なじみと不機嫌な女神様

 クルも雲雀の元へと戻り俺たちも俺の部屋に帰った。一応、奏多と鈴音にも報告してこれで元通り。


 のはずだった。


「えっと、アイリスさん?もしかして怒ってる?」

「もしかしなくても怒ってます、はい、夕飯出来ました。ちゃっちゃと食べてください」

「さっきは許してくれてる流れじゃなかった?」

「あれはみんなの前でしたし」

「俺も恥ずかしかったんですけど?」


 今思い返すと結構、恥ずかしいことをしてしまったと思っている。


「知りません」


 その後も、なんとか機嫌を取り戻そうと声をかけるがプイッと無視をされてしまう。


「あの、アイリス」

「知りません」


 まだなにも言ってないんだけどな……


「あ、あー、これは独り言だけど、アイリスに悪いことしちゃったから今度お詫びになんでもひとつ言うこと聞いてあげようかなぁー」

「もので人を釣ろうなんて最低ですね」


 アイリスはそう言い残してその場から姿を消してしまった。雲雀の部屋に転移したのだろう。


「いやいや、お困りのようだね」

「他人事みたいに言うなよ。それと勝手に入ってくんな」


 勝手に合鍵で侵入してきた奏多はコタツに潜り込む。いや、こいつ何しに来たんだ?


「えっと、奏多さん?」

「んー、なにー?」

「今、奏多さんは何を?」

「コタツで丸くなってます」

「用がないなら出てってもらうけど」

「えー、酷いなぁ。私は陽向とアイリスの仲を取り持とうとしただけなのにぃ」


 コタツから顔だけを覗かせた奏多は、ほっぺたをプクッと膨らませながら反論する。

 奏多はアイリスの機嫌が悪いことを今知ったはずなのでそんなわけはなく……


「うん、わかった。それで本当の用はなんだ?」

「……感動の再開の流れでアイリスとゴールインしそうだったので阻止、もしくは一緒に参加させてもらおうかなと思いました。はい、淫らな考えでごめんなさい」

「うん、分かればいい」


 まったくなんだよそれは、阻止ならまだしも一緒に参加はおかしいだろ。いや、そもそも俺はそんなことする気ないし。


「でも、本当に今はそれどころじゃなさそう?」

「そうだな。アイリス結構怒ってるよなぁ」

「まぁ、理由は明確だけどね」

「え、それって俺が勝手に天界に置いてきちゃったからじゃなくて?」

「あー、鈍いって罪だね」


 え、いや、なんのこと?と俺が聞くも、奏多はまたまたぁ、わかってるくせにと誤魔化すばかりで教えてくれなかった。


「はぁ、まあこうなってしまったのは俺のせいだし何とかするよ」

「なにか宛でも?」

「ない」

「それならさーーーーってのはどうかな?」


 ありか?それなら機嫌を取り戻してくれる可能性は無くもない。


 俺たちは作戦決行のために動き出した。

 とはいえ、今日はもう遅い。決行は明日にしよう。

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