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3-20 女神様と再び始める生活

 年が明け、3学期。俺は自宅のマンションのエントランスで待っている奏多と合流した。これから登校するところだ。


「おはよ」

「もう、遅いぞー?」

「待ち合わせ時間通りだ、お前が早いんだろ」


 えへへっ、と笑い、側の植え込みの花壇のへりに座り込む。


「もうすぐ2年生かぁー」

「どうだろな。奏多、進級できるといいけど」

「何を〜!私、そこまで成績悪くないでしょ」


 奏多はウリウリと肘でつついてくる。


 こいつ、奏多は俺の幼なじみ。一人暮らしを始めた俺の家に半分ほど入り浸っている。そんなやつ。

 俺の実家の近くに住んでいる。


「おはよぉー……」


 遅れてエントランスから出てきた眠そうな人。この人は先輩の佐多雲雀。俺の隣の部屋の住人。


「おはようございます」

「ひばりん先輩おはようです〜」

「相変わらず元気だねぇ」

「佐多さんは相変わらず眠そうですね」


 とりあえず、3人揃ったので学校に向かう。


「佐多さんが一緒に登校するのって珍しいですね」

「うん、今日は1人だし。誰かが一緒にいないと途中で倒れそうだから」


 1人で登校しろよ……

 この人、クルが来る前はどうしてたんだろう。


「深夜帯のアニメ、抑えた方がいいんじゃないですか?」

「保井くん……私に死ねと?」

「いや、逆。健康に気を使って言ったんだけど?」


 俺たちは学校に到着する。

 雲雀は自分の教室へ、俺たちは各々の席へついた。


 先生が到着してホームルームが始まる。適当に挨拶した後に連絡事項、これがいつもの流れだ。


「今日から3学期だ、もうすぐ2年生になるという自覚を持って……」


 俺は、そんな感じの堅苦しい先生の挨拶を聞き流しながらボーッと窓の外を眺めていた。


「それで、みんなに大事なお知らせがある。アイリス、クル、カドルの3人だが……」


 そこまで言ったところで聞き流していた他の生徒も先生に注意をよせる。


「成績優秀賞で表彰されることになった」


 そう、あまりにも成績がいいもんだから表彰もされるよねって……


 アイリスはひょんなことから俺が連れてきた女神様、クルとカドルはその後輩にあたる天使。俺は隣の席のアイリスに声をかける。


「おめでとさん」

「ありがとうございます」


 嬉しそうに返事をしたアイリス。つい、先日まで俺と喧嘩をしてたとは思えない。


 冬休み中、俺の勝手な判断でアイリス達を天界に取り残してしまった。

 俺たちは、それがきっかけで喧嘩をしていた。


 まあ、なんというかその……いろいろあってだな?


 アイリス達は元通り地球で暮らすことになったわけだ。

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