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3-7 女神様と天界デート

 エレナさんに部屋を用意してもらったのはいいのだが……


「な、なんでヒナタさんと一緒の部屋?」

「あら、あなたたち恋人なんでしょ?問題ないわよね?」


 ちょっとタンマ、アイリスこっちこっち。

 俺たちは2人で作戦会議をする。


「どうしよか、もしかして疑われてる?」

「そうかもしれません。ここは同じ部屋にしておきましょう」


 作戦会議終わり。


「アイリスは恥ずかしがり屋だな。同じ部屋でもいいじゃないか」

「そ、そうですね。ははは」


 ちなみにラスフェルは、既に別の部屋でくつろいでいるところだろう。


 そして、ここがアイリスの部屋か。なんというか……

 建物の外見は和風だったが、アイリスの部屋は洋室で、まさに女の子っぽいって感じの部屋。


「なんだか恥ずかしいですね。自分の部屋を見られるのは」

「おやぁ?見られたら不味いものでも?」

「いえいえ、そんなものないですよ。まったくもう」


 たまにはからかってみるのもいいな。鈴音の気持ちが少しわかった。


「どうしますか?天界を案内しましょうか?」

「お、それいいな。じゃあ頼むよ」


 その前に……

 後でネタにされると嫌だからラスフェルに尾行はするなと釘を刺す。

 すると、天界で能力を使って姿を消したら捕まるからそんなことはしないと言っていたので気兼ねなく出かけることが出来る。

 一応、デートってことでいいのかな?恋人って設定だし。


「なんかこうしてるとアイリスと初めて会った時のこと思い出すな」

「その時は私が案内される側でしたけどね」

「それで、どこに連れてってくれるんだ?」

「そうですねぇ……天界と言っても向こうと同じような施設がほとんどなんですよ。なので地球の免許が1番取りやすいんです」


 まぁ、それは薄々感じていた。なんか新鮮味がないもんこの世界。


「それじゃあ、あの時みたいにカフェに行かない?」

「いいですよ。私のおすすめのお店にいきましょう」


 連れてこられたカフェは日本にもありそうな普通の見た目。天界のイメージ崩されまくりだけど、まあいいか。


「あれ、アイリス?」

「あ、サミー?久しぶりだね」


 なんか、この状況前にもあったな……

 俺の予想だとアイリスの幼なじみでしょこの人。


「幼なじみの子?」

「なんでわかったんですか?」


 ですよね……はは。


「私はアイリスの幼なじみのサミーリア。よろしくね。あなたはアイリスの彼氏さんってところかしら?」

「そ、そうだけど……あ、ヒナタって呼んでね」

「あら、冗談のつもりだったけど本当にそうなのね。アイリスもなかなかやるじゃない」

「ま、まあね。あはは。それよりもサミーはこんな所で何を?」

「何って、言ってなかったかしら?私ここで働いてるんだけど」


 サミーリアに案内されて席に座った俺たち。なぜかサミーリアも一緒に座っている。


「なんでサミーリアさんまで?」

「呼び捨てでいいわよ。この店はお客さん1組にたいして必ず店員が1人接客につくシステムなのよ」


 謎のキャバクラ感……


「このお店のパンケーキが美味しいんですよ」


 もしかして、文化祭でパンケーキやろうって言い出したのはここのがお気に入りだから?


「それじゃあ、パンケーキ2つ持ってくるわね。しばらく待っててちょうだい」


 運ばれてきたパンケーキはとても美味しくてペロリとたいらげた。


「そういえばアイリスって他の世界にに行ってたんじゃなかったっけ?いつ帰ってきたの?」

「あ、実はその……」


 アイリスはこれまでの経緯を話すことにした。もちろん俺の素性や恋人ってのが嘘ということも。


「ははっ、何それ、面白いわね」

「くれぐれもお母さんには秘密にしてね」

「わかったって。まぁ、そもそも会わないと思うけど」

「それで、完全に俺の興味本位だけどサミーリアの能力はどんなやつなの?」

「私の?んー、口で言うよりも見てもらった方がいいわね。もう少しで休憩時間だから待っててもらえる?」


 そういうわけで店の前のベンチに座って待つことにした。


「おまたせ。それじゃあいくわね」


 サミーリアは両手を体の前で構える。

 するとその両手の間に水玉が出現した。


「この通り、水を自在に操れるわよ。お湯にしたり、凍らせたりもできて、水風船みたいにしてっ……こうやって中にも入れるのよ」


 これは一種のパフォーマンスだな。

 そう思った俺はつい拍手で応える。

 水玉から出てきたサミーリアもパフォーマンスのつもりだったのか手を前に出して一礼。


「まぁ、生活面でのメリットはいつでも水が飲めるのと、お湯を沸かす必要がないくらいかしらね」


 それ、地味だけど嬉しいやつ。


「さて、そろそろ休憩おしまいだからいくわね。それじゃあ、またー」


 俺とアイリスも手を振り返して別れを告げる。

 さて、次はどこに行こうかな。


「天界にしかないようなところってないか?」

「そうですねぇ……」


 アイリスが連れてきたのは大きな湖がある公園。


「ここは?」

「この公園、時間になると風景が変わるんです。今は湖ですけどもう少しで雪原になります」

「へぇ、でもこの格好だと雪原は寒そうだな」

「それじゃあ、これでどうですか?」


 ぴとっと俺にくっつくアイリス。確かに暖かいけど……


「いいのか?知り合いに見られたらネタにされるぞ?」

「いいんです。今日は恋人ですから」


 そうですかい。


 しばらくして景色は雪原に変わる。

 アイリスのおかげで暖かい。


 こういう時間はあっという間だな。

 すぐに日が暮れ、家に戻ることになった。

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