3-4 女神様と部屋の中
下着姿のアイリスが覆いかぶさっている状況で寝れるわけもなく……と思ったが気づいたら朝になっていた。
よく寝れたなこんな状況で、と冷静に分析してみた。
えーと……アイリスはまだ寝てるか。どうしようかね……
「うぅん……陽向さん……?」
あ、起きた。
「お、おはよう。アイリス」
「んんぅ……おはようございます……っえ!ナナナ、なんですか?これ!!」
うん、とりあえず目を逸らしとくから布団かぶってね。
「やっぱり覚えてなかったか……」
「え、あ、その……昨日私は何を?……ま、まさか陽向さんと……?」
「ないない。なんもしてないから安心してくれ。そしてどいてくれ」
「あわわ、す、すみません」
ふう、やっと解放。さて、アイリスの着替えを……
「とりあえずこれ着ときなよ」
とりあえず引き出しの中からトレーナーを引っ張り出してアイリスに手渡した。
「ありがとうございます」
少しサイズが大きいからパンツも見えなくて済んだね。うん、よかったねアイリス。
「さて、昨日のこと話してもいいけど聞く?」
「いえ、やめときます。何もしてないんですよね?」
「まぁ、カドルに閉じ込められたとだけ言っておく」
「ならいいです。おしおきはその悪い子さんだけで」
「あ、そうそう。アイリス自分で着てる服を転移してたんだけど……多分隣の部屋かな?一応確認しといてな」
「はい、それでは今から、ずっとこれを借りてるのも悪いですし……あれ、開かない」
なんか体育倉庫で同じようなことがあった気が……
でも、俺の部屋鍵なんて無いしあったとしても内側からなら開くはずなんだが?
「そんなわけないだろ。ふんっ……ほんとだ開かない」
開かないと言うよりもドアの向こう側で何かがストッパーになってるような、そんな感じだ。
「それじゃあ、私の転移で…………」
……あれ、20秒くらいはたったと思うんだけど。
「アイリス……まさか」
「そ、そのまさかみたいで。どうしましょう」
悲報!アイリス、転移が出来なくなる。
「そ、そうだ。部屋の外にまだみんないるだろ」
「そうだと思うんですけど……何も音が聞こえなくないですか?」
確かに……
一応ドアを叩いてみるが反応はない。
「このドア無理やり押せば開きそうだから2人で押してみるか?」
「そうですね。やってみましょう」
せーので力を合わせてドアを押す。結果、ゆっくりゆっくりとドアは開いて外に出れそうだ。
「うぅ……寒っ。こっちは暖房つけてないのかよ」
とりあえず、ドアを塞いでたものが何かを確認するため1度ドアを閉める。
「て、カドルかよお前ここまでして俺らを閉じ込めて何がしたい。っておい、聞いてんのか?」
反応しないし……シカトか?
「なんか変ですよ?みんなも固まって寝てます」
「起きないのか?」
「はい」
うーん……とりあえずカーテンを開けて陽の光を部屋の中に取り入れてみるか……
俺は窓辺に行きカーテンをバサッと開く。
「おい、アイリス……俺の頬をつねってくれ」
「こうですか?」
「いはい、いはい……ってて、夢じゃないか」
「どうしたんですか?」
「窓の外見てみろよ」
「外ですか?……これは!」
俺も夢かと思ったよ。空飛んでるカラスが空中でピタッと止まってるんだもん。
それを踏まえてリビングで寝ているこいつらを見ると……
時間が止まっている。そういう結論に至った。




