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3-3 女神様とほろ酔い

「あ、陽向さん、起きたんですね?」


 風呂上がりのアイリスがやってきた。

 もうすっかり見慣れてしまったが、風呂上がりの女子というのは実にいいものである。神様ありがとう。


「あ、そうだ、アイリス。これ美味いから食べてみ?」

「ん、チョコレート?それじゃあ……」


 カドルはアイリスに例のチョコを渡す。

 なんか嫌な予感が……いや、大丈夫。アイリスなら大丈夫。


「あれぇ、陽向さんじゃないですかぁ」


 全然そんなこと無かった……


「おい、カドル。どうしてくれんだよ」

「ん、別にどうもしねぇよ?そんじゃあとはお2人でごゆっくりー。俺様は邪魔が入らないように扉の前で門番してやるよ」


 と、俺の部屋の中にアイリスと一緒に押し込まれてしまった。


「陽向さぁん、どうしたんですかー?」

「どうしたもこうしたもない、頼むから目を覚ましてくれ」

「目なら覚めてますよぉ?エイっ!」


 俺はベッドに押し倒されて、そのままギュッと抱きつかれた。


「んふふっ、陽向さんのにおいだぁ。スンスン」

「ちょ、アイリス近い。やめてぇ」


 ダメだ、今はアイリスと2人きりだから身代わりがいねぇ……


「んー、なんだか暑いですね……」

「ちょっと?アイリスさん?なんでパジャマを脱ごうとしてるのかな?」

「なんでって?暑いからですよぉ?」


 いや、確かにお風呂で火照った体みたいだけどそうじゃないだろ。

 そんなことを考えていると、あっという間にアイリスは下着姿になってしまった。しかも、なんの意味があるのか転移でパジャマをどっかに送ってしまった。多分隣のアイリスの部屋かな?


「ふぅー、涼しぃー。それじゃあ、改めて……」


 そして、またしてもギュッと抱きつかれてしまった。


「陽向さぁん、どうしましたぁ?」

「どうしたもこうしたもない、離れてくれ、そして服を着ろ」

「うぅ……陽向さんは私のこと嫌いなんですか?」


 急に涙目で迫るアイリス。そんな目をされたら……ね?


「私は陽向さんのこと……好きですよぉ?それを今から証明しますね?」


 と、アイリスは目を閉じて俺に顔を近づける。


「ちょ、証明って何するつもり?」

「んー?キスですよぉ」

「ちょっと待って。ストーーーップ」


 しかし、身代わりがいないため徐々にアイリスの唇が迫ってくる。

 無理やり抵抗すれば脱出はできそうだがそれをしないのが俺の悪いところでもある。まぁ、アイリスを傷つけたくないってのもあるけど。


 しょうがない、とアイリスのキスを受け入れようと決心したその時。


「スー……スー……」


 アイリスはおれの胸の上で寝てしまった。


「え、あのアイリスさん?そんな格好で寝たら風邪引きますよ?」

「……スー……スー」


 起きる気配はなさそう……か?


「お、おい、カドル!いるんだろ?助けてくれ」


 しかし、ドアの向こうからの反応はない。わざとなのかカドルも寝てしまったのかは定かではないが。


 さて、現在、俺の上にはアイリスが寝ています。部屋には、他に誰もいません。どうしたらいいでしょう。


 その1、アイリスに好き勝手やりたい放題。


 その2、頑張ってアイリスを起こす。


 その3、諦めて寝る。


 男なら迷わず1だな……でも社会的に死ぬことはごめんだ。それに俺は相手を傷つけるようなやり方はしないのだよ。いや、でもほっぺプニプニくらいなら許してくれるかな?


 2番の選択肢だが、ここでアイリスを起こしたとしよう。アイリスは下着姿だ。酔っていた時の記憶がなかったら俺は間違いなく社会的に死ぬ。却下。


 そしたら、残るは3番。

 寝るか……いや、寝れるか?

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