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3-1 女神様とコタツムリ

 冬休み、俺はコタツに入りみかんを頬張りながらクリスマスツリーを飾るアイリスを眺めていた。コタツから出る気は無い。


「楽しそうだな」

「なんたってクリスマスですからね」


 俺はクリスマスだとかそういった行事にさほど興味があったりする訳ではないが、みんながやりたいと言うのでせっかくだし参加することにした。

 というよりも、例によって俺ん家でやるわけだから強制参加ではあるのだが。まぁ、いいだろう。だが、コタツから出る気は無い。


 アイリスは朝から部屋の飾り付けや料理の支度などをして忙しそうだ。

 もちろん俺は寒いからコタツで過ごしている。もちろん出る気は無い。


 ピンポーン


 インターホンの音だ。誰かが家に来たのだろう。応答しなければだがコタツから出る気は無い。アイリスは……


「フンフフーン♪」


 鼻歌交じりに楽しそうに飾り付けをしている。どうやらインターホンの音は聞こえていないようだ。

 仕方ない、コタツから出るか……


「こんにちは、少し早いですけど隣なんでもう来ちゃいました」

「ん、早くコタツで寝たい」

「あはは、どうぞ。コタツもいい感じに温まってますから」


 最初に来たのはクルと雲雀。

 そのまま家にあげて3人でコタツを囲んでまったり……


「なんだか、そこまでまったりされると私も入りたくなりますね」

「アイリスも来なよ。準備も一段落しただろ?」

「ではお言葉に甘えて……」


 4人でコタツを囲んでまったり……


 ピンポーン


 次は誰だろう……


「お客さんですね」

「アイリス出てくれよ」

「陽向さんが行ってください」

「スヤスヤ……」


 ダメだ、このコタツ。


「私はお客さんなので動きませんよ」

「ここって陽向さんの家ですよね?」

「さっきは俺が出たからアイリスが出てくれよ」

「スピー……」


 ピンポンピンポーン


「ほら、お客さん待たせてますよ」

「さっきまでせかせかと働いたのでもう休ませてください」

「もういい、こうなったらじゃんけんで」

「いつまで外で待たせんだよ」


 突然のカドルの声に驚く俺たち3人。


「おまっ、どうやって中に?」

「奏多の合鍵で開けてもらった」

「は?」

「あれ?まずかった?」


 いや、犯罪だろ。お巡りさんここでーす。


「まぁ、悪いことには使わないから許して……ね?」

「そう思うならそれは預からせてもらう」


 と、奏多の手に持っている鍵を取ろうとしたら、奏多にひょいと避けられてしまった。


「陽向の浮気防止だよ、後でみんなにも配っとくからね」

「浮気ってな……付き合ってすらいないんだが?」


 てか勝手にばらまかないでもらえる?


「わぁ、コタツだ私も入るー」


 聞いちゃいねぇ、てか狭いからってあんまりくっつくなって。


「そういやスズちゃんとイオは?」

「スズは午前は学校の友達とクリパって言ってたよ。終わったら来るって」

「イオは食材の買い足し。どーせ足りねぇだろうから、あらかじめ行かせといた」


 それは助かる。こいつ悪魔みたいな性格してるけど気は利くんだよなぁ。


「さて、クリスマスパーティーの準備はもうほとんど終わってますけどどうしましょうか」


 みんな揃ってコタツから出たくなさそうなのでトランプでもして時間を潰すことにした。


「やったーあがりー」

「奏多強くね?」

「5回やって奏多さんが4回、カドルさんが1回ですからね」

「しかも、その時もカナちゃん2位だし」

「あ、俺様も上がったぜー」

「スヤスヤピー……」


 この後もババ抜きは奏多とカドルが首位を独占した。


「うぅ、私だけビリが7回も……」

「クルは透視すれば勝てたんじゃないか?」

「あ、そうじゃないですか!もっと早く教えてくださいよ」


 と言うのでクルに1度は勝たせてやろうともう1戦。

 のはずだったのだがクルの手がプルプルと震えている。


「どうした?次クルの番だろ?」

「トランプが全部透けてるせいで何も見えません……」


 あー、そういう感じか。

 俺の正面で爆笑しているカドルは気づいてたのかな?


「んー、それじゃもうトランプは出来ないなぁ」


 そんなこんなで時間はあっという間に過ぎていった。

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