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stage4. おめでとう

4話目です!!!

この作品は大学のサークルで部誌に載せて頂いたものです!どうせなので、いろんな方に読んで頂こうかと思い、投稿させていただきました!!

趣味ゲームを詰め込んだ感じの作品です(笑)

どうぞ、のんびり読んでくだされば幸いです(*´꒳`*)

それからは恐ろしいほど早かった。

特攻武器に加え、俺のサポートを受けた倉内さんは破竹の勢いでドラゴンの体力を削り落とし、十分もしない内にドラゴンは倒れてしまい、画面上には今回の戦闘の成績が映し出された。


『あ、終わったみたい』

「え、はやっ」


さすがの俺もこれには驚かざるを得なかった。

戦闘成績を見てみると、ランクはSSS。タイムも十一分三十七秒で新記録と上々すぎるほど。これはレアドロップも期待できる。


『鱗は……ない、かぁ』


倉内さんのがっかりした声を聴きながら、俺も急いで入手アイテム欄を確認する。

やたら成績がいいせいで報酬の数が半端ないことになっていて見にくい……が、それでも何とか一つずつ目を通していく。

「氷炎竜の翼」、「氷結晶」、「氷炎竜の鱗」…………あ。


「………………」

『乃木くんはどうだった?』

「…………あった」

『え!本当!?うっわぁ!!!おめでとう!!!』


素直な倉内さんの喜びように俺は声が出せなくなる。

なんでって、鱗を手に入れたってことはもうここでゲームは終わりってことだ。

倉内さんとの楽しかった時間が終わってしまう…それが嫌で嫌で仕方なかった。内心なければいいのになんて何度考えたことか。

そしてこの鱗は藤堂の手に渡るか、もしくは受け取ってもらえず永遠にアイテム欄を埋めるだけのゴミになってしまう。そうなっては俺と倉内さんが過ごしたこの短い時間さえもなんだかむなしいものに思えてしまって悲しくなる。

でも、もともとそういう話で手伝いを買って出たわけで……癪だし嫌だけど、それで倉内さんが喜んでくれるなら、それだけで十分価値があるのかもしれない。


「………………」

『……?どうしたの?』

「……いや、気にしないで。それじゃあこのまま町に戻されるからそこでこの鱗を渡すね」


 俺の内心を知る由もないだろう倉内さんに今更気持ちを伝えたところでもう遅い。ここは素直に渡して、俺は自然と記憶からフェードアウト。それで十分だ。


『え、あー……実はそれなんだけど、乃木くんにあげる』



 ……唐突に、倉内さんがとち狂ったことを言い出した。



「えー……っと、どゆこと……?」

『その、本人に協力してもらった手前あれだけど……実はそれ、最初から乃木くんへのプレゼントのつもりでね……』


……はて? おかしいな。どうやらヘッドセットが壊れてしまったらしい。訳の分からない言葉が聞こえてくるんだが……一体どの部分が壊れたのだろう……割とこれ高かったのにショックだなぁ。


『本当は一人で頑張ろうと思ってたんだけど、やっぱり難しくて。仕方なく藤堂くんに武器もらったりレベル上げ手伝ってもらったりして頑張ったんだけど…それでも難しくて…。そんな時に藤堂くんがいっそ本人に手伝ってもらえってアドバイスしてくれて、すっごく悩んだんだけど、藤堂くんからもすごく欲しがってたって聞いてたからどうしてもプレゼントしたくて、それで……』

「………………」

『……ま、まぁそういうことでさ。……あ!そういえば乃木くん眠いんだったよね!ごめんね、長話しちゃって……私もそろそろ寝ないとだし、今日はこの辺で終わるね!それじゃあまたね!おやすみ!…そしておめでとう!』

「……え、あ、うん……」


 倉内さんの声が聞こえて、不通音だけが耳に響く。呆然としながらヘッドセットを外すが、いまだに耳には先ほどまでの倉内さんの言葉の数々が響き続けている。


最初から俺へのプレゼント…?藤堂からアドバイスされて…?


倉内さんの言葉はそんなすんなり俺の中には収まらない。だってそうだろ?彼女は藤堂が好きで、あいつの適当な言葉でゲームを始めて…それで…


不意に思考から呼び戻すようにスマホがメールの受信を知らせて鳴る。のろのろと手を伸ばして画面を見れば差出人は……藤堂だった。


[誕生日おめでとう。…いい夢見ろよ]


どこか含みのある内容だが、そんなこと今の俺にはどうでもいい。

時計を見れば、すでに時刻は十二時を回り、日付も変わっていた。

 …………十月十三日。





「あ……俺の誕生日だ」






『……実は私、好きなものとかそういうの全然知らないから…せめてアイテムが手に入ったらそれを誕生日のプレゼントとして渡そうと思っててさ……』



『……藤堂くんからもすごく欲しがってたって聞いてたからどうしてもプレゼントしたくて……』



『……それで私の思いにちゃんと気づいてほしいっていうかなんて言うか……』




 記憶に残る言葉の数々が浮かび、ようやっとその真意に理解が及ぶ。


「………………うっそぉ……」


 誕生日早々、とんでもないプレゼントをもらってしまった俺は、その日の夜、目が冴えに冴えていい夢どころか夢の一つも見ることができず朝を迎えることになるのだった。



END

これにてゲーマー恋愛事情は終わりです!!

ここまで読んでくださりありがとうございました!!!

久々の執筆でまだまだですが…これからものんびりゆっくりながらも執筆活動を続けていけたらなと思っております!!!改めて、どうぞよろしくおねがいします!!


…また異世界モノ書きたいなぁ…←

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