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いち

私は今、虹が丘にある日々屋荘という下宿屋の前に佇んでいる。

何故この門を通れないのか、それは、この下宿屋の外見にあると思う。

所々にツタなんて張ってあるし、黒いシミのようなものが壁あちこちにあるし、暗いし、もろ年期が入ってるし、玄関が昭和の小学校の様な両開きの木製の扉だし。

お母さん、何が

「ステキなところね〜!何だかレトロでいいじゃない!」

ですか?

あの、パンフレットの写真もサイトの写真も、きっと何年も前のだったんだよ。

あんな、あんな、クリーム色で可愛らしい外見なんてどこにもないよ。


ガチャ


え、扉開いたんですけど!?え!?


私はつい後ずさる。


「あ!貴女、冴木なおさんだよねー!」


扉からは、1週間ほど前に家に訪れた眼鏡を掛けた女の人が出て来た。


「せ、先日はどうも。園田さんですか?」


「そうそう!園田 裕子!そのっちって呼ばれてるから。よろしくね!

よし!じゃ、さっそく入ろっか!」


凄く明るくて元気な人だなー。

なんだろ、このお花が飛びまくってる満面の笑みは。


「え、あ、、、はい」


私がここに来ることになったのは、遡ること2週間ほど前のことになる。

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