「エラキンクエスト2・エラゴースト」
悪さをする幽霊がいるという廃屋敷へとやってきた。
「私は勇者だ!怖いものなどない。出てこい化け物!」
ヨシテルはツリザオの剣を構えた。
「お前、勇漁じゃねぇかよ!
無鉄砲に勇ましいだけで、ここまで来るのに何度私が傷を癒したことか。つかえねぇ」
パープルはため息をつきながら言った。
「おや?お客様でしたか。何のご用エラ?」
エラゴーストは、ゆらゆらと動きながら言った。
「きっ、きき貴様が村の財宝を盗むという幽霊か!?
わっ、わわわ私を怒らせる前に村人から盗んだ物を返せ!」
ヨシテルは体をガクガクさせながら言った。
「そんなに怒るほど、体を震わせたり噛んだりしないでくださいエラ」
エラゴーストを武器で攻撃するも、実態がなく全くかすりもしない。
「待ってください。これには事情があるのですエラ。
僕は生きていた頃、まともにご飯も食べれず盗賊としても失格でした。
人生をやりなおすために宗教に入信しましたが祈ってる間に、このような姿になってしまいました。
それから生前の夢だった、温水プール付き大浴場を造りたいと思い金銀財宝を盗んでいたエラ」
エラゴーストは涙を浮かべながら言った。
「温水プール付き大浴場を造りましょう!
幽霊にも夢はあるんです!あなたの生前は惨めだ!
それはもう、コジキかニートにも負け劣らない!
あなたのぶざまな醜態に比べれば、村人からお金を盗むなんてちっぽけなものだ。
お金を盗みましょう!お金を盗むんです!将来の夢へ向かって!」
ヨシテルは涙をこらえながら言った。
「えぇ。我々にはエラ神であるエラハリシモノ様がついておりますエ・・・ラ・・・」
エラゴーストはそう言うと消えた。
「あ~あ。その神様の名前が、成仏のお経だったんだね」
パープルはため息をつきながら言った。
「何てことだ!温水プール付き大浴場の夢が!」
キャスト
パープル
モデル・ムラサキ+ビアンカ