今作の没になる前の元ネタ
・ディゼリオ=ディクシーズ・ディクシオン
元々は【連環】の固有能力によってミズキアに並ぶ不死性の持ち主となった【ジオランテ】所属の傭兵として、王都襲撃編にてミズキアの好敵手的ポジションとして登場させようと思ったけど既にゼインが居た為、内定取り消しとなったキャラ。
能力は特定の対象の時間を指定し、一定周期で対象をその指定された時間に戻せるというもの。本来なら物体に作用させるものを、ディゼリオは自身に作用させる事で不死性を獲得したみたいな。その不死性故にゼインの能力を天敵としないが、代わりにシアの能力と相性は非常に悪い。
死ににくいという不死性とは一線を画し、復活に命の交換も必要とせず、本人の魔力が続く限り死亡と復活を繰り返せる為、ある意味ではミズキアよりも完全な不死に近づいているとも言える。
ただしそれはミズキアが不死性を【還元】の命の交換のみで運用していた場合の話で、本編でなし崩し的にシアと共闘する事になったミズキアと戦い、両者を圧倒して一度は完全に殺すも、キュールの【増殖】を使った別のミズキアに不死者としての格の違いを見せ付けられて殺される筈だった。
そんな運命を内定取り消しによって覆し、見事主人公に格上げとなるも、本来ならミズキア以上ゼイン並みの実力が大幅に弱体化したのはご愛嬌。
・シャネオリア
ディゼリオと同じく【ジオランテ】所属の傭兵として、王都襲撃の最中に乱入して来る予定だったキャラ。
一応ザグバと同じくベルフェゴールの被験体で、ザグバと互角に戦う展開もあった。だがディゼリオの出演が取り止めになった為に個人で出しても話の展開的にも微妙な上に、どの道ザグバとの決着は有耶無耶になってザグバがエルジンに殺される事は確定事項であり、描写しなくても困らないどころか話の進む速度が上がるため、敢え無くリストラとなった。
一応ミズキアとシアを同時に相手取って圧倒できる実力を持ったディゼリオと同等の力量を誇るという設定だったが、ディゼリオが大幅に弱体化したため相対的にパワーアップする事となった。
・エゼロス=オルク・ノーリアス
無能力者でありながらウフクスス家の師団長にまで昇り詰めた生え抜きのキャラとして登場予定だったが、堅物キャラはもうお腹一杯な上に凄く書き辛いプラス、無能力者の設定がテオルードと被るので、その座をシェヴァンに奪われ追放となったキャラ。
一応シェヴァンが誕生していなければこいつがアベルと戦う事になり、理脱者を除けば最強キャラのアベルが無能力者と互角というのは辻褄が合わないという事情もあった。いずれにしろ、舞台が変わっても書き辛い事に変わりはなかった。