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交差路

重めです。軽くは無いです。

前向きに進むあなたを

私は後ろから見ている

影のような近くじゃなくて

遠くからそっと見ている


私はあなたの隣にはいない

あなたが後ろを振り向かない限り

振り向いたとしても影のなかで

私は去ってしまうから


猫のように気ままに生きることを

あなたは望んで手に入れた


そんなあなたを私は見ている

遠くから離れて

近くに向かうことなく

影のような闇から

触れることなく

私はただ見ている


それが私が見出だした

あなたとの距離

おそらくそれが、正しいのでしょう


あなたの心をかき乱すことなく

私のことを見ないようにすることが


あの時からずっと続いた

切られた縁は

私の意思で、もう繋がらない


酔い溺れた私の存在は

あなたを苦しませるだけだから


そんな私と繋がりたいなんて

あなたは思わないのでしょう


だからこそ私は、遠くから

あなたのことを見ているだけ


あなたが演じる劇を

私が単なる観客として

ただ遠くから見ているだけ


それだけで今の私は十分なのです

それだけで今の私は満足するのです


でも、私の演じる劇で

あなたのことをひっそりと仄めかしたら

あなたは怒るでしょうか

あなたは悲痛を抱くのでしょうか


いえ、答えは決まっています

あなたはますます私を嫌うでしょう


ドストエフスキーが縁を絶った散文詩人のように

あなたというドストエフスキーが

私という散文詩人との縁を

絶ちきろうとするように


それでも私は持たなければなりません

アドラーが提唱した嫌われる勇気を


過去の告白とエゴの劇を

死に向かう劇を演じながら

そのなかで私はあなたに

再び嫌われましょう


それが今の私の望みなのですから――


《終》

なろうでの人間関係の黒歴史な感じです。

感想とかで突っ込まないでください。

この話のやつだと削除しかねませんので。

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