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追憶の秋
活動報告で述べた過去作品の目次的作品です。ちなみに書き下ろしです。
それは過去に紡がれた掌編譚。
わずかな時にのみ展示され、その後は倉庫の奥に仕舞われたままだった短い物語たち。
花鳥風月、月の夢の遊び、絵画の遊戯、男女の出会い。
幻想と現実の断片は再び集められる。
紙という媒体から姿を変えて。
電子という媒体に移ろうために。
物語という本質は揺らぎながらも、芯は不変であるゆえに。
優しさと愛おしさを抱いて。
哀しさに思いを馳せて。
切り取られた季節の一つの種から。
あるいは、四季のすべてから。
その幻想は紡がれる。
遺されるために紡がれるのは、『追憶の秋』と銘打たれた一つの掌編譚――。
次話からは過去作品を投稿します。




