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盲目の報い
僕たちは死んでいる
殺されているから
表面しか見ることができない奴らによって
自分達が正しいと思い込んでる奴らに
正論の繰り方を間違えているから
正論がまかり通ると盲信しているから
何も見えていないのさ
見ることもできないのさ
自分達で勝手に狭めているから
狭窄の檻に閉じ籠っているから
なんて下らないんだろう
なんて酔いしれられるだろう
本当はそんなこと無いのに
本当はさびついてしまっているのに
裏側にまで浸透していることに気づけない
中核にまで入り込んでしまっているのに気づかない
僕たちを殺してきたことから目を背ける
僕たちを殺してきたことから目を背けさせない
できるわけないんだ
できさせはしないんだ
だって夢の中で生じさせるから
眠るたびに生じさせるから
もう遅いんだよ 気づいても
もう無駄なんだよ 足掻いても
僕たちを殺した報いを受けろ
僕たちを死なせた報いを受けろ
冥府で待っているぞ 貴様のことを
地獄で待っているぞ 貴様のことを
《終》




