雨音
平日の休みの日に昼寝して起きたときに書いたものです。
午後から降ってきた雨
ポツリポツリと小雨から
時間が経ってポツポツと
絶え間なく降っている
軽い疲労を覚えた私は
ベッドに横になっていたが
気がついたら眠ってしまった
一眠りのつもりが二眠りになって
三眠りにもなってしまった
「雨音が子守唄となったのか」
そうとしか思えないほど
今もポツポツと降っている
ああ、動かなくてはならない
やるべきことがまだあるのに
微睡みの怠惰が引き摺りこもうとしている
抜け出すことを許さずに
抗うことを許さずに
逆らうことを許さずに
微睡みの波が包むように襲ってくる
動かなくてはならない
思うのではない
願うのではない
踏み込まなければならない
覚醒に力強くしっかりと
微睡みの流れに逆らって
無駄な時を貪り喰らう
怠惰なる見えざる獣を斬り伏せる
意識の刃で斬り裂いていく
無言の叫び声を張り上げて
怠惰への咆哮に昇華させる
熱意の炎を私は抱こう
怠惰の空気を材料に
衝動の行動に突き動かされよう
それが、今の私のやるべきことだ
残された今日の時を活用して
私はやり遂げてみせる
自分が今、成すべきことを成すために
再びの疲労を招くのだ
疲労を元に安らかな眠りにつくために――
《終》




