狭間の海にて
今日の昼間に書いたやつです。
私は海を眺めていた
貴方が乗り出した海を
遠く離れて眺めている
0と1の狭間にたゆたう海を
形にならない欠片は溶けていく
形にならない言葉は消えていく
無駄になっていく幻たちは積もっていく
無駄になっていく夢たちは散っていく
その海の空は何色だろうか
現実のように蒼いだろうか
ステレオタイプの狭間の空は
ステレオタイプの狭間の海は
黒い闇色の空に濃緑の網線が
波打つように不自然を見せる
0と1の言葉の群れたちが
魚の游回みたく流れのように
ただ駆けていく
白と黒の思いの流れが
一本の糸のように交わって
どこまでも遠くに向かっていく
私は海を眺めていた
狭間の海を眺めていた
そこで不意に見つけた
貴方の言葉の欠片を見つけた
漂流するボトルレターのようにじゃなくて
漂流する流木でもない
貴方の言葉の欠片は
遠き過去であったとしても
思いの糸を露にすべきじゃない
奥底に眠らせたいから暴かない
私は海を眺めていた
0と1でたゆたう狭間の海を
私は海を眺めていた
はるか遠き過去に
貴方が乗り出した狭間の海を
佇むように立っていた
私には悩みがあった
とある悩みがあった
病なのかは分からないが
病に似た曖昧さに悩まされていた
言葉の欠片が不意に囁いてくる
無意味の中の意味のように
幻夢の欠片が唐突に現れる
産み出してくれとせがむように
私は決めた
0と1の狭間にたゆたうこの海に
私も乗り出すことを
私は決めた
遠き果てにいる狭間の海にいる
貴方にできるだけ会わないようにすることを
交差路は交わることはない
交わらないように気をつけるなら
貴方に会うことはないのだから
不意と唐突の時に現れ去っていく言葉の幻夢たち
その欠片の形をつなぎ止めようと
いや、おこぼれに預かる乞食のように
私は0と1の狭間にたゆたうこの海で
言葉の幻夢の欠片を残そう
創作の糧として
希望の名が記された歌は何と謳ったのか
赤い絶望の箱を開け、最後に残ったもの
その名が記された物語を描いた歌は
前向きになる海を描いていた
私は海を描くほどの欠片を残せない
私が描くことができるのは水溜まり
私はそれを知っている
私には虚無感しかいのだから
だからこそ、私は残さなければならない
欠片だとしても散ってしまっているとしても
物語の幻夢の一欠片を
残さなければならないのだ
0と1の狭間の海で私は残そう
言葉の海の一滴であったとしても
意味の無意味と映ろうとも
私は構わないのだから――
《終》
どんな意味なのか推理するのは楽しみにはならないかもしれません。
活動報告でかくかもしれませんがね。




