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蚊と私と夏

実話を元にして書きました

プーンという音がした

蚊の羽音だ

やつの姿を探す

やられる前にやれ

痒みを残される前に

叩いて追い払う


夏の風物詩だと思えば聞こえはいい

痒みを感じなければ


やつの姿を捉えた

冊子の上にいた

思わず叩いた

やつは逃げれずに

ぺしゃんこになった


蚊の死骸が指についた

やつが吸って叩いて

溜め袋から破裂した

血が飛び散った


冊子の上と叩いた指に

黒ずんだ軌跡を描いて

血が飛び散った


痒みを残して、消えた生命

時間が経てば消える痒み

薬を塗れば消える痒み


夏の風物詩は始まったばかり

蚊の季節も始まったばかり


この夏に残せるものを探しながら

私は怠惰に過ごしている


この夏を、この夏も、この夏で


招かれざる客である蚊と

怠惰に戦う夏の日々を--


《終》

蚊とか蠅とか痒みを残していくので好きではありません

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