テイクオフ
やはりここも暖かいのか…
それは物理的な意味か生理的な意味かは分からんが
と言うか実際の所言えないが…
「さぁ仕事を始めましょうか」
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今の季節にしては暖かすぎる風が髪をなびかせる
今日は何だか起こりそうな日だ。
「来るとしたらもうそろそろか…」
使い慣れたスマートフォンの画面をタップした。
登録された数少ないアドレスの中で使用回数最多の。
大丈夫、2コールで出なかったら直談判すればいい。
予想通り1コール直前に出たが。
「どうした?朝早くから。」
「お父さん、今日危ないと思う。多分もうそろそろ」
「そうか…」
「あっちから戦闘機出てるから、有害物質撒かれるのも時間の問題かも。だから車出して、そっち向かうから」
「分かった、電話切るぞ」
ツーツー。
切るの早いんだよなぁと思いつつベレー帽に髪を押し込め、伊達メガネも掛けたらいつでも出かけられる
窓の外を眺めるともう車が止まっていた。
ここら周辺にいたのだろうか…
部屋から慌てて出て階段を駆け下りる
車に乗り動き出すとといつも歩いてる時とやはり景色が違うなぁと感心する。
部屋の鍵をかけたかいつも心配になるがいつもかの有名なスクランブル交差点辺りでオートロック式だったと思い出し、安心する。
いつもいつもこんな事やってて思ってて良く飽きないな学習しろよとじれったくなる
目的地が見えると運転手に会釈して車を降りる
いつも日常的な事は忘れてばかり…と言うかこっちの話に関しては妙に覚えが良いのだが…
総理大臣官邸の裏口のパスワードの入力、手紋照合を手早く済ませ、ドアを開ける。
目の前には何日前に会ったか分からないくらい久しぶりに見る顔が。
「お父さん私がシュケイト共和国に行って総統と会談させて欲しい」
「…」
ここで無視かよ。我が父親。
この国ジパングの責任者は娘とのコミュニケーションも出来ないのか。
「ここで喝を入れなきゃどうなるかわかっていらっしゃりますよね。重蔵首相。長期的に見たら戦闘機から撒かれるとみられる物質は汚染物質で長期的に見たら私達人間の健康を害するものです。シュケイト共和国は我が国から比較的近いと言うか一番近いんですよ。」
「…危ない」
そんな事は分かっるって言ってるだろ
もうこうなったら「分かった。行ってくる」
「…気を付けろよ。真里」
まぁ弱々しい返事だこと。
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まあ自ら引き受けた仕事だしやり遂げよう
会談(会談するだけとは言っていない)を成功させてやろうじゃないか。
今五階のフロア、ベランダの手すりの上に乗って歩いているのだが総統官邸にいらっしゃるかしら。例の総統様は。
今頃祝賀パーティーでしょうね。
そう考えていると、総統様発見。
しかも見た感じお1人のプライベートタイム
今が狙い目か。
気付かれないように小走りして彼の目の前に立つ
彼はふっと上を見たとたんに私がいることに驚きを隠せていない。
わたしは、所持していた薙刀の刃を彼の前に突き出し
「調子こいてると後悔するわよ」
と晴天の下伸びすぎて余計目立つ金髪を風になびかせ密かに笑っていた。
はじめて書きました。
大変読みにくい文章でごめんなさい(><)
次回書けるかどうかも不安定です。
最後に読んでくださってありがとうございました。