まったり蓬莱
お待たせしました!
今回は蓬莱とのお話です。
(蓬莱が普通にしゃべってますが、実際はホウラーイ!としか言ってません。
いちいちホウラーイと書くのが面倒なため省略しました。あしからず。あと、月姫は蓬莱の言葉がわかります。)
-アリスの家の前
月姫「アリスちゃ~ん! いるかしら~?」
現在、月姫はアリスに用事があったため、アリスの家に来ていた。
だが……
月姫「……いないみたいね」
どうやら、アリスは不在のようである。
アリスがここにいたら、悔しがることであろう。
月姫「仕方ない。 帰りましょうか……あら?」
月姫が帰ろうとしたところで、スカートが誰かに引っ張られていることに気づく。
月姫「誰かしら……って、まぁまぁ! 蓬莱ちゃんじゃない! 久しぶりね」
蓬莱「久しぶり~!」
月姫の足元にはアリスの人形、蓬莱がいた。
月姫「元気にしてたかしら? 今日はお留守番?」
蓬莱「元気だったよ! 今日は留守番なの!」
月姫「ふふっ、留守番えらいわね」
なでなで
蓬莱「えへへ……」
月姫「アリスちゃんに用があって来たんだけど、アリスちゃんはどこかいったの?」
蓬莱「アリスは人里に人形劇をしにいったよ! 私だけなぜかお留守番なの」
月姫「あら、そうなの? う~んどうしようかしら?」
蓬莱「家でゆっくりしていってよ! お話したいこともあるし!」
月姫「ふふっ……わかったわ」
アリスの家でアリスが帰ってくるまで待つことにした月姫。
蓬莱は嬉しそうに飛び回っている。
-アリスの家
中に入り、席へと腰を落ち着けた月姫。
月姫「ふぅ……」
蓬莱「月姫さん、待っててね! 今、紅茶を入れてくるから!」
月姫「あら本当? ありがとう」
蓬莱は台所へと飛び立った。
月姫「……心配だわ」
やはり、小さい蓬莱では心配になったらしく、台所へと歩いていく月姫。
蓬莱「うーん! うーん! 重たくて持てないよぉ……」
そこにはカップを持とうとしてるが重たくて持てていない、蓬莱がいた。
月姫「ふふっ、しょうがないわね。手伝ってあげるわ」
蓬莱「うう……ごめんなさい、月姫さん。嫌いにならないで……」
縋るように月姫に張り付く蓬莱。
月姫「ふふっ、この程度で嫌いになるわけないでしょ。さ、紅茶を入れて向こうでお話しましょ」
蓬莱「うんっ!」
月姫のその言葉に嬉しそうに飛び上がる。
そして、紅茶が出来……
月姫「最近、アリスちゃんはどうかしら?」
紅茶を飲みながらアリスの近況を聞く月姫。
蓬莱「う~ん……いつもどおりだよ! 毎日月姫さんの話してるよ!」
月姫「あらそうなの? ふふっ、少し照れるわね」
蓬莱「むぅ……私も月姫の話をしてるよ!」
月姫「ふふっ、ありがとう」
なでなで
蓬莱「えへへ~……」
なにやら甘い空間が出来上がってゆく……
そして話は弾んで行き……
月姫「あら? もうこんな時間ね」
蓬莱「あ、ほんとだ!」
月姫「結局、アリスちゃん帰ってこなかったわね……人形劇はもう終わってるはずだけど……」
~その頃のアリス~
-人里
アリス「貴女は上白沢慧音ね?」
慧音「そういう君はアリス・マーガトロイド」
アリス「なにやら、『私』の月姫さんに近づく変態がいると聞いていたけど……貴女で間違いないわね」
慧音「いやいや、『私』の月姫に近づく変態がいると聞いていたが、お前か」
二人「「あんっ!?」」
アリス「いやいや私のだから。月姫さんに近づくな変態」
慧音「はぁっ!? お前こそ近づくな変態」
アリス「黙れ、きもけーね」
慧音「お前が黙れ、ぼっち」
二人「潰す!!」
二人は空へと浮かび上がり、弾幕ごっこという名の殺し合いを始めた。
変態と変態が出会うとき、そこには闘争しかないのだ!
里人A「あらら……変態頂上決戦が始まっちまったよ」
里人B「どっちが勝つのやら……」
里人C「おい、早く避難したほうが……」
ちゅどーん!
里人C「ウボァー!!」
里人AB「「C~!!!」」
そんなことがあったらしい。
場所は戻り、アリスの家。
月姫「戻ってきそうもないし、そろそろ帰るわね」
蓬莱「うん! ……また会えるよね?」
不安そうに聞く蓬莱。
月姫「当たり前よ。その時はまたお話しましょうね」
蓬莱「わかった! バイバイ!」
月姫「ええ、それじゃあね。 今日は楽しかったわ」
そうして、月姫は神社へと帰っていった。
蓬莱「えへへ……月姫さんといっぱいお話しちゃった!」
蓬莱はアリスがいないので独占して話せたことに物凄く喜んでいた。
ちなみに、その後ぼろぼろで帰宅したアリスに追い討ちをかけるかのように、今日の出来事を語った蓬莱。
アリスは血涙を流し、上海達は羨ましがっていたとさ……
後日、月姫が来たため、再びアリスは元気をすぐに取り戻したが。
ようやく書けました・・・
蓬莱ちゃんのかわいさは出せましたでしょうか?
蓬莱の性格に関しては、完全にオリジナルです。