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私がいなくなっても

先代とのお話です。

シリアスです。


先代「・・・月姫。」

月姫「なあに?」

先代「大事な話がある。あとで自室に来てくれ・・・」




月姫は霊夢と遊んでいたのだが、先代が真剣な表情で告げたために顔が真剣になる




霊夢「どーしたの?」

月姫「なんでもないわ霊夢ちゃん。ちょっとお母さんとお話があるからしばらく一人で遊んでもらってもいい?」

霊夢「う~ん・・・わかった!」




霊夢はニパッと笑って一人で遊びに行った




月姫「じゃあ、部屋に行きましょうか。」

先代「すまない。」







先代の部屋




月姫「それで話というのは?」

先代「月姫も薄々気づいているだろう。私の体の限界に。」

月姫「!、・・・」

先代「私は最早巫女を続けるような力が残っていない。世代交代の時だ。」

月姫「霊夢ちゃんね・・・」

先代「そうだ。私は霊夢に今日までできるすべてを教えてきた。」

月姫「・・・」

先代「私がいなくなってもあの子なら大丈夫だ。」

月姫「私は・・・私はイヤよ!」




月姫にしては珍しく張り上げるように叫ぶ




月姫「私は貴女がいなくなるなんて・・・耐えられない・・・」

先代「・・・月姫・・・」

月姫「お願い・・・生きて。生きて私たちと暮らしましょう?」

先代「月姫、わかっているだろう?私の体は限界なんだよ。おそらく後数ヶ月しか持たん。」

月姫「イヤ!聞きたくない!」




月姫は幼子のように震える


その月姫を包み込むように先代は抱きしめた




先代「そこまで私は思われていたのか・・・嬉しい限りだな。」

月姫「や・・・これは・・・その・・・」




先代の言葉に段々顔が赤くなっていく月姫




先代「まったく・・・月姫は可愛すぎて理性がどうにかなってしまいそうだ。」

月姫「え、ええ!?」




先代の言葉に顔を更に赤くして慌てる月姫




先代「ふふっ、冗談さ。」

月姫「もう!」

先代「・・・月姫お願いがある。」

月姫「なに?」

先代「名前で呼ばせてくれ。」

月姫「え?」

先代「私の最後のお願いだ。頼む。

月姫「な、名前で呼ぶくらい構わないわよ?」

先代「そうか・・・葵」

月姫「っ・・・!」




先代が名前を呼んだとたん涙が溢れてくる月姫




月姫「どうして・・・どうして貴女が・・・」

先代「葵・・・」

月姫「お願い・・・しばらくこのまま抱きしめていて・・・」

先代「わかったよ葵・・・」







その後ずっと月姫は泣き続けた・・・




先代「葵・・・あの子を見守ってやってはくれないか?」

月姫「霊夢ちゃんのこと?」




ようやく落ち着いた月姫は先代に言われる




先代「ああ、最後のお願いだ。」

月姫「ふふっ、それさっきも言ったわよ。」

先代「ははっ、そうだったな。」

月姫「それにそのお願いは言われなくてもやっていたわよ。」

先代「ありがとう。」

月姫「お礼を言われるようなことじゃないわ。私は博麗神社の神となり、そして霊夢ちゃんをしっかりと見守るわ。」

先代「ふふっ、頼んだぞ。」

月姫「今回のことでようやくわかったわ・・・」

先代「?、なにがだ?」

月姫「ええと・・・」




月姫は深呼吸を一回して




月姫「私は先代・・・貴女のことが大好きです。」

先代「・・・え?」

月姫「そ、その貴女はどう思ってますか?」




いきなりのことに頭が真っ白になる先代

そして、上目遣いに先代に問いかける月姫




先代「・・・私も大好きだ!」




先代は思いの丈を大声で告げる




月姫「・・・っ!」

先代「なぜ泣く!」




月姫は思わず涙を流してしまう

そして、あたふたとする先代




月姫「違うの・・・嬉しくって・・・」

先代「そ、そうか。私も嬉しいぞ。」




二人は笑顔を浮かべた




と、そこに




霊夢「おはなしながーい!ってあ~っ!お母さん月姫さんを泣かしてる!」

先代「え、違うぞこれは!」

月姫「ふふっ・・・」





痺れを切らした霊夢が飛び込んできた

そして、泣いている月姫を発見し先代に突っかかる

それを笑顔で見ている月姫





もし私がいなくなっても貴女は笑顔でいてくれますか?



月姫の先代への想いを綴ってみました。

かなりくどい書き方になってしまった・・・


あと、月姫が先代って呼んでますが

実際には名前を呼んでるってことにしてください。

名前を自分で考えてもよかったのですが、もうこれでいいやと思ったのでそのままに。


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