変態とストーカーと犬それと苦労人
今回は、あやや と ほたて と もみもみ と にっとりーん です。あと、+α
・変態の場合
-妖怪の山
現在、月姫は妖怪の山に来ていた。
久々に天魔に会うためだ。
月姫「もう少しで着くわね」
そうつぶやいた時、どこからか羽を羽ばたかせる音が聞こえてきた。
射命丸「あやややや! 私の中のレーダーが反応したと思ったら、愛しの月姫さんじゃないですか!」
なにやらアレなことを呟く射命丸がいた。
月姫「あら? 文ちゃん」
射命丸「月姫さん! 今日はこの妖怪の山になんの御用なんでしょうか?
もしかして私に会いに来てくれたとか? それだとものすごく嬉しいんですけど。
でも、多分違うんですね……
いいんです! 私は月姫さんのまぶしい笑顔やあられもない姿を盗さ……げふんげふん! 撮影するだけで十分なんです!」
月姫「う~ん、言ってることはよくわからないけど、今日は天ちゃんに会いに来たのよ~」
射命丸の変態マシンガントークに意味がわからなかったのか引くことなく答える月姫。
射命丸「天ちゃん……? ああ! 天魔様ですか! でしたら私もお供します!」
月姫「……? でも私は場所はわかるわよ?」
射命丸「いえ、私も天魔様に用事がありますので」
月姫「わかったわ。じゃあ行きましょうか」
-天魔の部屋
天魔「……で、なぜお主まで来ておるんじゃ」
射命丸「いえ、月姫さんと二人っきりみたいなうらやま……もといけしからん状況は見逃せなかったものですから」
本当に射命丸はついてきたため、現在天魔に睨まれている。
天魔「ええい、おぬしと一緒にするでないわ! わっちは純粋に友人との語らいを……」
射命丸「待った! (某ゲームのように指を突きつけて)
ふっふっふっ……ネタは上がってるんですよ天魔様」
天魔「な、なんじゃ?」
たじろぐ天魔。
射命丸「月姫さんの寝顔を見てニヤニヤしてる写真が……」
天魔「わー! わー! なんでおぬしそんなものを持ってるんじゃ!」
射命丸「私の情報収集能力をなめないほうがいいですよ」
天魔「くっ! 盗撮魔め」
射命丸「人聞きの悪い……月姫さんへの愛ゆえにですよ♪」
もうこの天狗ダメかもな。
月姫「仲がいいわね~♪うふふ~♪」
天魔「よくないぞ、決して、断じて! ……さて、本題にうつろうか」
射命丸「まあ、本題と言う名のおしゃべりですけどね」
天魔「ええい! おぬしはさっさと仕事に戻らんか!」
射命丸「イヤです♪」
輝くような笑顔で告げる射命丸。
天魔「……ぎ、ごぐ……」
怒りのあまり憤怒の表情で妙な音を出す天魔。
月姫「まあまあ、いいじゃない。おしゃべりは多いほうが楽しいじゃない♪」
ね? と天魔に首を傾げて言う。
天魔「……っ! そ、そうじゃな! 月姫が言うんじゃったらしかたないの~!」
射命丸「激写! 激写!」
天魔「お前はなにやっとんじゃ~!」
天魔の怒号が妖怪の山に響き渡った。
月姫が来ると騒がしくなる。
それは妖怪の山も例外ではないようである。
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・ストーカーの場合
-とある記者の日常
○月×日
私、姫海棠はたては恋をしています。
その方の名前は……月姫様……
引きこもりがちな私に自信を与えてくれた素晴らしいお方……
ああ、月姫様……私は貴女への愛ではちきれそうです!
……さて、今日は月姫様は……
あ、妖怪の山に行かれるようですね。
私に会いに来てくれるのかしら?
とりあえずついて行きましょう。
……あら? 何かと話し始めましたね。
……あれは椛?
……なに尻尾振りながら擦り寄ってるのよ!
さりげなく抱きつくな!
……撫でてもらってんじゃねーよ!
私だってまだ2回くらいしか撫でてもらったことないんやぞ!
それに感動してさらに抱きつくな~!
畜生……貴様は敵とみなした!
これより撃墜を……
あ、月姫様歩き始めた。
ちっ、命拾いしたな犬が!
……あん? あいつ……!
文のやろう……!
月姫様に近づくな!
何が愛しのだ! 私の月姫様だ!
盗撮……だと!
けしからん!
あとで、買い取ろう!
……ここは天魔様の部屋ね。
そっかお二人はご友人だから話でもしにきたのね。「ご友人」だから!
……寝顔を見た……だと!
私でも恥ずかしくて、寝顔は覗きにいけなかったのに!
天魔様も私の敵だ!
……天魔様の言うとおりさっさと帰りなさいよ! しっ! しっ!
ね? ってかわいすぎやろ~!
激写! 激写!
今日はいい収穫をしたわ~。
彼女の日常はだいたいこんな感じである。
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・犬の場合
-妖怪の山
椛「はふ~、疲れたな~。にとりの所で休憩でもしようかな~……」
休憩という名のさぼりを呟く犬耳の少女。
月姫「あらあら、椛ちゃん。さぼりは感心できないわね~」
その月姫の声にピクッと耳を動かす椛と呼ばれた少女。
椛「月姫様?」
月姫「ええ、私よ。久しぶりね♪」
椛「月姫様~♪」
尻尾をふりふりと揺らしながら月姫へと擦り寄っていく椛。
月姫「あらあら、相変わらず甘えん坊ね」
椛「う~、月姫様の前だけでです……」
甘えん坊発言に頬を膨らまし反論する。
月姫「あらあら、ごめんなさいね♪」
ナデナデ……
椛「はふ~♪」
月姫に撫でられてたれぱんだ状態になる椛。
月姫「さてと……」
そう言い撫でるのをやめる。
椛が寂しそうな顔をしたのはご愛嬌である。
椛「もう、行かれるんですか……」
くう~ん、と寂しそうに呟く。
月姫「ふふっ、大丈夫よ。また、あとでにとりの所に寄るわ♪」
そして、椛を一撫でして。
月姫「だから、待っておいて……ね?」
そう、ウインクをしながら告げると……
椛「はいっ!」
ハートが出そうな勢いで頷く椛。
それから月姫は天魔の所に向かった……
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・そして苦労人
-\にっとりーん/の工房
にとり「はあ……」
現在、にとりはため息をついていた。
その原因は……
射命丸「なんで、貴女がここにいるんですか!」
はたて「それは、こっちの台詞よ!」
椛「月姫様~、撫でて~♪」
二人「「させるか!」」
騒がしく騒ぐ三人である。
その原因の人はと言うと……
月姫「うふふ~♪ごめんなさいね。にとりちゃん」
にとり「それ、絶対悪いって思ってないですよね? ……まあ、いいですよ。月姫さんと会うの久しぶりだし」
それににとり自身こういう騒がしいのは嫌いではない。
が、しかし……
射命丸「もういい、貴様は私が直々に弾幕勝負でぶっとばす!」
はたて「望むところよ!」
椛「じゃあ、私は月姫様に撫でて……」
二人「「あんたもくるの!」」
騒がしすぎるのもいかがなものか。
にとり「はあ……」
月姫「ため息ばっか吐いてると幸せが逃げちゃうわよ~」
にとり「そうですね。はあ……」
その後にとりはため息をついては月姫に慰められ……
結論をいつもはそんなに騒がしくないから今日は別にいっか
に達した。
にとり「(それに……)」
にとりは月姫を見る。
月姫「ん? なあににとりちゃん?」
満面の笑顔で返される。
にとり「い、いえ……(月姫さんのとなり……気持ち良いしね)」
その後もふたりはゆったりと過ごした……
そのあと、戻ってきたみんながまた騒ぎ出すのは別の話。
久しぶりなので、もともとそんなに良くない質が更に落ちてないかが心配です・・・
今回はいろいろとキャラ崩壊しまくってますw
今に始まったことじゃないですがw
一応言っておきますが、天魔は女性です。
今までとは違った感じの書き方で書いてみました。
久しぶりなのにこんなクオリティで申し訳ない。




