番外編 この気持ちを貴女に……
今更感たっぷりなバレンタインの話です
-博麗神社
月姫「あら? 何やってるの、霊夢ちゃん?」
月姫が疑問に思ったのは、霊夢が茶色い物体……チョコにまみれていたからだった。
霊夢「あ、月姫さん。おはようございます。実は、明日バレンタインっていう外から入ってきた行事があるので、それの準備をしてるんですよ」
月姫「バレンタイン? ……ああ、そういえばこの前文ちゃんの新聞で見たわね~」
霊夢「敬愛する人や、友人、そして……好きな人に気持ちを伝えるためにチョコを送る日……らしいです」
月姫「ふふふっ、それで霊夢ちゃんは誰にあげるのかしら?」
霊夢「え、えっと、それは……」
月姫「……?」
霊夢「つ、月姫さんにです……」
月姫「あら、私に?」
霊夢「は、はいっ……いつもお世話になってる月姫さんに感謝の意味を込めて……」
もじもじしながらいう霊夢。
月姫「ふふっ、ありがとう、霊夢ちゃん」
ナデナデ
そう言い、月姫は霊夢を撫でた。
霊夢「はぅ……(本当は好きっていう気持ちを伝えるためだったのに……)」
霊夢は肝心な所でヘタレな自分を呪った。
月姫「さて、じゃあ明日楽しみにしてるわね?」
霊夢「はいっ!」
月姫「ふふっ……」
そうして、一日は過ぎ……
~バレンタイン当日~
霊夢「月姫さん、おはようございます」
月姫「おはよう、霊夢ちゃん。とうとうバレンタインね」
霊夢「はいっ! 月姫さん、チョコです!」
月姫「ありがとう、霊夢ちゃん」
霊夢「い、いえっ!」
月姫「じゃあ、私からもね」
霊夢「はいっ! ……え!?」
月姫は霊夢にチョコを差し出しニコニコとしている。
霊夢「えっと……私に……ですか?」
月姫「ええ」
霊夢「いつ作ったんですか?」
月姫「ふふっ、昨日霊夢ちゃんが寝てからね。こういうのは内緒にしておいたほうが面白いと思って♪……迷惑だったかしら?」
霊夢「い、いえっ! そんなことは無いです! むしろ嬉しいです!」
顔を真っ赤にしながら、慌てて返事をする霊夢。
月姫「ふふっ……じゃあ受け取ってくださいな」
霊夢「あ、はい……」
霊夢は嬉しそうにそれを受け取る。
アリス「あ~っ!? 霊夢! 何月姫さんからチョコを受け取ってるのよ! 羨ましいにも程があるわ!」
そんな時に、アリスがものすごい形相で乗り込んできた。
月姫「あら、アリスちゃん。おはよう」
アリス「おはようございます。……じゃなかった! 月姫さん! チョコを霊夢にあげるってどういうことですか!」
月姫「アリスちゃんにも、はいっ♪」
アリス「そうそう、私にも……えっ!?」
アリスは渡されたチョコを見て固まる。
アリス「……夢?」
霊夢「夢じゃないわよ……(私だけだと思ったのに……)」
アリス「……私、今なら死んでも良いわ。いや、死んだら月姫さんと愛し合えないわ♪月姫さん! ありがとうございます! 私からもチョコをどうぞ♪」
月姫「ありがとう♪」
アリス「愛がたっぷりつまってます(ぽっ)」
頬をぽっと染めてそんなことをのたまうアリス。
月姫「……? わかったわ。ところで、上海ちゃんは?」
アリス「上海は今日は家で留守番をさせてます」
月姫「じゃあ、上海ちゃんにはチョコは無理だろうから、チョコの代わりにこのブローチを渡してくれる?」
アリス「あ、わかりました。(上海にはブローチ!? 羨ましい~!!)」
アリスは上海へのプレゼントに嫉妬していた。
霊夢「さっさと、帰りなさい」
霊夢も嫉妬により、どす黒いオーラを出している。
アリス「言われなくても、帰らせてもらうわ。……私と将来のお嫁さんの愛の巣(予定)に♪」
霊夢「ちょっと、今聞き捨てならないこと……」
アリス「それじゃあ、またね月姫さん♥」
霊夢「ちょ……って、速っ!」
アリスと月姫の愛の巣(予定)に某最速天狗も真っ青なスピードで帰っていった。
-アリス邸
アリス「上海、月姫さんからバレンタインプレゼントよ」
上海「シャンハイ!? シャンハ~イ♪(月姫さんから!? 嬉しいな~♪)」
上海に渡すと上海は嬉しさのあまり飛び回る。
アリス「(上海ったら子供みたいね……ん? ということは……上海は私の娘、父親が私で……月姫さんが……きゃ~♪)」
どちらかというと、アリスが上海の生みの親なのだから、母親だと思うのだが……
今日も変態全開のアリスであった。
-博麗神社
霊夢「……何か不埒なことを考えてるやつがいる気がするわ……」
霊夢は巫女の勘でアリスのことを感知していた。
月姫「まだ、来るんじゃないかしら?」
月姫の言うとおり、こちらから配り歩かなくても、間違いなく全員来るだろう。
特に紫なんかはすっ飛んできそうだ。
紫「葵~♪私の体にチョコを塗ってみたの~♪たべt……」
ピチューン!
予想通り紫が来たため、変態的なことを言い切る前にピチュらせる霊夢。
霊夢「あんたは何言ってるのよ! 純粋な月姫さんを汚さないで!」
紫「いたたたた……冗談に決まってるじゃない! チョコはほら……」
そう言って普通のラッピングされたチョコをだす。
霊夢「……意外ね。あんたチョコ作れたのね……」
紫「失礼ね! 私だって……藍に手伝ってもらったけど……」
霊夢の発言に言い返そうとするが結局自白してしまう紫。
月姫「ありがとう、紫」
紫「どういたしまして♪……お返しのチョコちょうだいな♪」
子供のように強請る紫。
月姫「ふふっ、慌てないで……はいっ♪」
月姫は笑顔で紫にチョコを渡す。
紫「ああ……私は今感動をしている! わかるかしら、霊夢?」
霊夢「ああ、はいはい……」
紫「でも、できれば葵が全身にチョコを塗って、「私を食べて♥」みたいなやつg……「夢想封印!」あああぁぁぁ!」
またも、アレな発言をしそうになったため、霊夢が吹き飛ばした。
霊夢「まったく……そんなん私がしてほしいわよ」
霊夢もまともじゃなかったみたいっす。
月姫「……? 紫大丈夫かしら? 全身にチョコって何?」
月姫は天然を発揮していましたとさ。
このあとも、いろいろな訪問者が来ていました。
魔理沙「受けとってくれ! 月姫さん!」
レミリア「お母様……こちらをどうぞ」
フラン「おかあさま~♪はいっ! チョコ♪」
咲夜「月姫様、お口に会うかどうかはわかりませんが、チョコを作ってまいりました」
幽々子「はいっ! チョコよ~♪私にもちょうだい♪」
美鈴「月姫さん! チョ、チョコです」
てゐ「ははうえ~♪チョコをあげるウサ♪」
輝夜「はいっ! チョコよ! か、勘違いしないでよね(以下略)」
うどんげ「月姫さん、チョコです。……愛がたっぷりと詰まってます。うふふ……愛がたっぷりと……」
パチュリー「……チョコを渡すわ」
小悪魔「こあ~、月姫さんチョコです!」
永淋「月姫さん、チョコです。何も怪しいものは入ってませんので」
妹紅「つ、月姫さん! チョコです! 受け取ってください!」
幽香「はい、月姫。チョコばっかりもあれだから、花にしたわ。花言葉はね……ふふっ、やめとくわ……」
リグル「月姫さん! チョコです!」
ミスティア「慣れないから苦労したけどチョコです。ついでに私も貰ってくれれば……な~んて♪」
チルノ「月姫~! レティから聞いたら今日、バレたインデーらしいからチョコだ~!」
ルーミア「わは~、チョコなのか~」
大妖精「チョ、チョコです! ど、どうぞ……」
藍「私もチョコを作りましたのでどうぞ」
橙「私も~♪」
神奈子「つ、月姫……チョコを受け取ってくれないかい?」
諏訪子「はいっ♪チョコだよ♪」
早苗「チョコです! 受け取ってください!」
この他にも訪問者はいたが、割愛させていただく。
というわけで今更感たっぷりなバレンタイン話をお送りしました。
後半むっちゃテキトーw
とりあえず、今まで出てきたキャラクターは全て出しました。
すまない。どうにも話が思いつかなかった。
面倒くさかったわけじゃない。
ま、本当は面倒だっt・・・げふんげふん!
・・・あれ?誰か忘れてるような・・・