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眠い。
まず部屋の中を探してみる。
リビング:ソファーの下、テレビの後ろ、カーテンの裏を探してみたが何もない。
息子の部屋:パソコンを調べたいが、パスワードが分からない。
浴槽:何もなし
トイレ:何もなし。
見つからなかったので、探偵に頼むことにした。
「こんにちは。本日はどのようなご要件でしょうか?」
この人は安藤 皐月。探偵をしている人で、
私の家の隣に住んでいる。
「これを観てもらいたくて・・・」
遺言状を渡す。
「あはっははっは笑笑」
謎に気づいたのだろうか?
しかし、紙には最低限のことしか書かれておらず、
何もわからないはずだ。
「あなたですよ。」
「どういうことですか?」
「息子さんを殺したのはあなたですよ?」
何を言っているのだろうか?
「知らないようですね。教えましょう。」
「まず、私はあなたの家に上がり込んで
あなたの部屋のドアに睡眠ガスを仕込んでおきました。」
「ドアを空けた時には何もなかったはずだが・・・」
「そうです。なので、気づかれないようにしました。
ドアの下に睡眠ガスを仕込み、ドアを空けたときに放出されるようにしました。」
「そして、あなたを催眠し、息子さんを殺させた。」
「なぜですか?」
本当に何故なのか。自分で殺してもあまり変わらないじゃないか。
「私はニートを殺す活動をしています。
親の金を巻き上げ、その金で自分は贅沢、親は節約、クソ共を殺して喜ぶ人は多いですよ。」
正直、共感した。
私の息子はニートだ。ハロワのハの字も見えない
正真正銘本物のニートだ。
だが、私は息子を、助けたいと思っていた。
仕事をして、結婚をし、葬式では全員が泣くような
人間になってもらいたかった。
10年は待とうと決めていた。
「殺すにしては三年は早くないか?」
「何を言ってるんですか?ニートを殺すのは早いほうがいいじゃないですか。手遅れになる前に。」
何を言っているんだ?手遅れ?
お前に息子を殺す権利はない。
「ところで、あなたあまり怒っているようには見えませんね。」
「怒っているが、どういうことだ?」
「あなたが息子に対して感情を出せないようにしてるんですよ。息子がどのような人物かももうすぐ忘れるでしょう。」
とりあえず犯人がこの探偵なのは分かった。
自分は息子に対してどうするべきだったのだろうか。




