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遺言状  作者: えるかしにい


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2

ミステリーは好き。

とりあえず、リビングから探してみることにしたが、

通報した警察が来たので、ほとんど探せなかった。

「この部屋ですか?」

「はい。散らかっていますが申し訳ないです。」

ドアを開けると、さっきも見た息子の首吊り死体。

「こちらです。」

「見つけたのは何時頃ですか?」

「朝5時頃です」

「自殺でしょうか?」

息子は何もしていないので、他殺はないだろう。

「おそらくそうかと。」

「現場の情報を教えてもらいますか?」

「昨日妻との結婚記念日だったので、レストランに行き、料理を食べたあとに家に帰ったのですが、

息子の部屋からいつもなっているはずの声が

聴こえなかったので、朝に見に行くと、首を吊って死んだ息子がいました。」

冷静に言い過ぎたかもしれない。だが、気づいても

もうすでに遅かった。

「失礼ですけど、自分の息子さんが死んだ割には

落ち着きすぎではないでしょうか?」

「自分でも不思議なんです。あまり自分の息子が

死んだという事実を受け入れられないと

いいますか・・・」

嘘ではあったが仕方がない。不自然ではないだろう。

「なるほど。それほど大切な息子さんだったんですね・・・」

と警察官は言ったものの私のことを不自然そうに見てくる。

「もう一つ聞きたいのですが、なぜ昨日の夜に気になったのに、朝に見に行ったのですか?」

説明を忘れていた。

「疲れていたので、朝でも大丈夫だと思い、寝ました。」

「わかりました。」

さらに不自然そうに見てきた。

私には警察官から逃げれるほどの力はない。

「ところで、息子さんはどんなお仕事をされていたんですか?」

「ニートです。ずっと働いていないと思います。」

「わかりました。」

と言っていたものの、妙に感心している。

ニートは圧倒的不利な状況を有利にした。

「ではまた聞きに来ると思いますので、では。」

「すみません。ちょっと待ってください」

遺言状のことを思い出してしまった。

「どうかされましたか?」

だが、警察にこれを出していいのか。

警察は謎を解いてくれるのか?

警察は謎を解くとは思わない。

警察は信頼できない。

「すみません。何もないです。」

「わかりました。では。」

警察は帰っていった。

とりあえず部屋の中を探してみよう。

探偵を雇うのもいいだろう。

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