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15歳。
私は相川 悟。
妻と25歳の子供が1人いる。
妻は営業マンで、私も同じ会社で働いている。
親にお見合いさせられ結婚した。
今日は一応結婚記念日なので、有給を取り、イタリア料理を食べに行った。
「カプレーゼでございます。」
とウェイトレスが言い、去っていく。
トマトとチーズが重ねられているのを見て、
芸術的な美しさを感じる。
どうやって食べるのかは分からないが、
美味しいと言うことはわかる。
とりあえずトマトを食べてみると、
トマトの甘酸っぱさが美味しい。
だが、何か物足りない。
とりあえずチーズも食べてみようとすると、
妻に止められ、「チガウ!チガウ!一緒に食べるんデス!」
と言われ、どこかで聞いたことがある台詞だと
思いながら食べてみるとこれがとても美味しい。
チーズとクリーミーさと、トマトの甘酸っぱさが
うまく絡み合い、上品な味わいになっている。
その後も主食のパスタとデザートのティラミスを食べ終え、店を出た。
「カプレーゼの食べ方分かった?」
「また教えてください。」
「もっかい行くか?あ?」
「遠慮しておきます。」
二度目の来店は避けられたが、家に帰る頃には20時を過ぎており、すぐに風呂に入り、すぐに寝た。
息子の部屋からはこの時間帯にいつも人の声がなっているはずなのに今日はなってない。20になってからはほとんど毎日なっていたので珍しい。
気になるが、明日見ることにした。
そして、息子のことを見に行くと、首をつって死んでいた。
そこにあったのは、ぐしゃぐしゃになった紙と、
パソコン、そして、遺言状と書かれた手紙だ。
遺言書ではないのか?と、思いながら、遺言状と書かれた手紙の中身をみていると、
「死んだ子どもからの挑戦状です。謎を解けば
何故死んだか分かるようになるでしょう。」
と書かれていた。
何を言っているのか分からないが、多分、謎を解いたら分かることがあるということだろう。
しかし、自分はあまり謎を解いたりするのは好きではなく、やりたくはなかったが、死んだ理由は興味があるし、知りたい。
とりあえず有給を取り、妻にも事情を説明して、
この「謎」と言うのはなんなのか考えてみることにした。




