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34 AI

「なんだ・・・声が聞こえたぞ」

「レベル99とかも言っていたわ」


メルトとリリーンは腰の物に手をかけた。


「ご安心ください、私はあなた方に危害を加えません」


その声と共にフロアの前方に、半透明をした女性が空中に浮かび出した。


「魔物・・・?いえ、人間に見えますね」

「人間にしてはおかしいわ、身体が透けて見えているわ」


セルフィンとリリーンはその者を注視している。


「私は環境構築保護型AIです、AIとお呼びください」


半透明をした人間の女性は良く通る声で言った。


「AI、君は何をするために存在するんだ」

「この世界の秩序、安定を維持するために存在します」

「神・・・と言うことになるのか?」


メルトはAIに質問をぶつけた。


「神ではありません、私は高度に発達した人工知能です、結論から言うと神は存在しません」

「どういう事?スキルも魔石も超自然的な現象は神の手によるものとこの世界では常識よ?」


「魔法その他超自然的現象に思えるものは全てナノマシンによるものです」

「またよくわからない言葉が出てきたよ・・・」


AIの言葉にセルフィンは良くわからないと言う表情で答えた」


「ナノマシンは目に見えないレベルの存在で、あなた方の体内にもこの世界のどこにでも濃密に存在し、魔法やスキルを使用すると、ナノマシンが反応して各スキルを発動させます」


AIの言葉に全員が言葉を失った。


「この塔・・・明らかにこの世界の存在に反している、超超超複合チタニウムなど聞いたことも無い」

「私もそこが気になります、この部屋もあなたもそうですが明らかにこの世界の文明と乖離している」


メルトの言葉に次いでセルフィンが問いかける。


「前文明は核兵器を越える超磁力兵器で人類が滅亡しました、ですがこの島国では世界が崩壊しても、再び人類を反映させる技術を構築していました、それがこの塔と私です」

「人類が滅亡・・・嘘でしょ!第一人類が滅亡したのなら私たちは何?!」


AIに対してリリーンが言葉をぶつける。


「説明しましょう、人類が滅亡し10000年後に世界の汚染はようやく正常化しました、この塔には様々な遺伝子が保存されていました、その遺伝子を組み合わせて人類を再生して大地に根をおろさせました」

「おかしい、人類が再興したのなら以前と同じ文明になるはずだろう」


メルトがAIに投げかけた。


「以前の文明はその急激な発展と科学技術を用いて各国が戦争状態になりました、前文明は失敗したのです、それを省みて人類に最適な世界を構築することになりました」

「それがこの世界・・・」


ミーシャはAIの言葉にあっけに取られている。


「世界を構築する上で、膨大な資料からシミュレーションを行いました、その中で最も適した結果を出したものがライトノベルと呼ばれる書籍の中でファンタジーと呼称される世界だったのです」

「そのライト何とかの世界には魔物があふれ・・・多くの人が死んでいるぞ・・・これが最適解だってのか!?」


メルトが叫ぶとAIはまた語りだした。


「元の世界でも同じように死者が出ました、どうにでもできないことです、ですが魔物がいる世界ではその駆除のために、国家間での軋轢が減少し、人類が協力し合うと言う結果が出たのです」

「こんな・・・お前が選んで・・・お前が構築した世界のせいで俺の両親は死んだんだぞ!?ふざけるんじゃない!!」

「お気持ちはお察しします、しかしシミュレーションではこの世界が最適解だと結論付けられたのです」


メルトは腰からハンマーを抜いて構えた。


「ハッ!ハンマーが巨大化しない!!」

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