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30 スキルの出自

「うーん・・・」

「どうしたんですか?」


本をめくって渋い顔をしているメルトにセルフィンが話しかけている。


「いや、この間話したスキルのことを調べていたんだけれども、そのものをどう扱うかであるとか基礎の考え方は書いてあるんだけど、その他は君たちが話してくれた、最初に何人かのスキル持ちが現れて・・・と言う文言はあるけれど、どこから来てなぜスキルを有していたのかはまるで触れてないんだ」

「なに、メルトはまだスキルのことで悩んでいたの?ほとんどの人が使える物は使えるってことで気にもしていないわよ。


「そうか、そうだよな・・・」

「でしたら始まりの塔に行ってみたらどうでしょうか?」


セルフィンが声をかける。


「あぁーそうだね、一番最初に攻略された塔なんだけれども、言い伝えによると原初からある建物で、入口をどうしても開けることが出来ずにいたけれど、開錠レベルを最高にしたシーフが入口を開けたんだそうだよ」


ミーシャは椅子にもたれかかりながらそう言った。


「魔物やフロアボスはいたのか?」

「全くいなかったそうよ、だから攻略って言っても良いのか疑問が残る所ね」


メルトの方に首を傾けてミーシャが首を振った。


「と言うことは6つの塔の内ボスを倒したのは一つだけと言うことか」

「まぁそうなるわね」


メルトの疑問にリリーンが答える。


「それで話を戻すんですが、始まりの塔にはまだ謎が多く隠されていて、何かのきっかけで魔物が湧くとか何かの役割をはじめるのではないかと言われているんです」

「役割?」

「はい、内部はまるで見たことも無いような内装をしていて、一種の不気味さがあると言います」

「なるほど・・・」


セルフィンとメルトはその後も始まりの塔について話している。


「始まりの塔に俄然興味が湧いて来たな、そこは近いのか?」

「始まりの塔、もといベカンの町は馬車でここから5日くらいですね」

「町になっているのか?」

「はい、始まりの町ベカンとよばれ、中規模の町で観光に行く人も少なくないですよ」

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