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28 ワイヤーバインド

「うぅ・・・頭痛い・・・ぎぼちわるい・・・」


そう言いながらリリーンは宿のフロントに降りてきた。


「なんだ?病気なのか?」

メルトがそう言って声をかけるとミーシャがそれを遮った。


「なーんもなーんも、ただの二日酔いよ、いつものことよ」

「二日酔い・・・?」

「そ、お酒を飲みすぎると翌日あんな風に体調を悪くするの、リリーンはいつものことだから気にしないで、それよりもメルトは何ともないの?昨日かなり飲んでたけれど」

「なんともないな」


メルトはそう言ってリリーンの様子を見ている。


「ところでスキルレベルのことだが、スキルポイントと何か関係あるのか?」

「ありますよ、スキルレベルはスキルポイントを配分して上昇させるんです、これがどの冒険者も悩みの種で、どのスキルに強化するか悩むのです、どの傾向にそってスキルポイントを振るかどの方も頭を悩ませます」

セルフィンが苦笑いしている。


「な~にぃ?スキル構成の話しぃ?私はすばやさ特化型よ、元々身軽だったから必然でもあるからね」

リリーンは机に突っ伏したまま話に入って来た。


「私は二系統、炎と風よ、相性がいい構成だし、風でリリーンの素早さを後押しできるの」

ミーシャは指先に小さな炎を浮かび上がらせて笑顔を見せた。


「私は3系統ですね、補助師はスキル選びに一番苦労すると言われるジョブです、まず基本は負傷の回復、これを取得しない補助師はほぼいないと言われています、次に各種補助スキル、すばやさ向上などですね、最後に防御で三系統です」


「うん・・・なるほど、協力して戦闘する場合に互いに向上、補填し合うスキル選びも重要になるのだな・・・」


メルトは自分のスキルのことを考えて顎に手をあてた。


「ワイヤーバインド・・・あれには敵の動きを封じることが出来る、今までの戦闘でもそれなりに実感はあったんだが、どう思う」


「うーん・・・バインドは魔導士のスキルにも見られるんだけど、それほど人気は無いのよねー、まず低レベルバインドは比較的簡単にちぎられちゃうのさ、レベルが上がると単体を強化する系統と、力は弱いけど複数にスキルをかける系統に分かれるの、そこでどっちつかずになるのよね・・・」

ミーシャが額に指を当てて話している。

「これはもしかしてスキルレベルを上げる作業は難しいのではないか」

メルトがそう言うと


セルフィンが答えた。


「それはもう・・・先達の方々を見たり話を聞いたり・・・でも冒険者ってパーティーはライバルですから秘密主義で教えてくれず、本で調べても・・・そう言う具合でストレスがたまりました」


彼女は壁に頭を付けてテーブルを見つめ、暗い顔をしている。


「最高レベルはいくつなんだ?」

メルトが誰ともなしにたずねると、リリーンがそれに答えた。


「10よ、ただし10までレベルを上げる人はほとんどいないわ、レベル5程度で十分戦えるし、一つのスキルにスキルポイントを振るよりも他のスキルレベルを5にした方が効率がいいの」

「ふむ・・・俺はやはりワイヤーバインドにスキルポイントを振ってみる、良くわからないがなぜかそう思えるんだ」


「いいんじゃないかなー、自分のことだし、バインド自体が使えないスキルってわけでもなくて、他の系統の方が人気があるだけだもの」

「スキルは皆手探り状態なのよ、どのレベルまで上げるか実は使えるスキルではないのか、そう言う迷いを皆持っているの、その中で感覚として選ぶのもありだと思うわ」


ミーシャとリリーンはメルトの意見を尊重するような言葉を口にした。



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