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22 スキルの仕組み

「うーむ・・・それにしてもレベル99ならスキルももっと強力なものが発現していると思っていたが、序盤の敵に通じないとは、これでは白亜の塔に挑むことは出来ない・・・」


メルトは薄汚い机の上に肘をついてうなだれている。


「うん・・・確かに間尺に合わないと言うか残念な話ね・・・もっとも私たちは欠損部位を補完出来たのだからとてもありがたいのだけれど」

リリーンが残念そうな顔をしている。


「スキルレベル、スキルレベルではないでしょうか、考えてはいたのですが、レベル99で全スキルを使えた場合、一人で塔を攻略できてしまいます、そううまくいくのかと思っていたのですが・・・」

「なるほどなースキルツリーは全て開放されはしたけれども、そこからまだスキルレベルを上げて行かないといけない・・・か」


セルフィンとミーシャがメルトの方を見て話し合っている。


「そうか、そううまくは行かないって言うことか、それじゃあスキルツリーが全部解放されても意味ないじゃないか」

メルトはため息をついて頭をかいている。


「そうでもないわ、スキルツリーの上段は相応のレベルにならないと適応されない、いきなりそこからレベル上げが出来るのよ、これはアドバンテージよ」

「なるほど・・・じゃあレベル上げも慎重にならないといけないな」


リリーンとメルトは真剣な顔で話し合っている。


「メルト、とりあえずスキルツリーを共有してみてちょうだい」

「スキル表示、画面共有」


「・・・鍛冶屋のスキルは見ただけではどんな効果があるかわからないわね、どれが攻撃スキルなのかも何となくしかわからないわ」

「そうなんだよ、ワイヤーバインドも木箱や重量物の荷揚げに使われる生産系のスキルなんだ、それがたまたま攻撃に使えただけで、何がどう活用できるかもよくわからないんだ」


「スキルレベルを上げましょう!私たちもスキルレベルを上げて戦いに挑んでいます!他の冒険者と同じと考えましょう!」

「そうだねぇ~地道に行こうか」


セルフィンとミーシャは励ましてくれているようだ。


「そうと決まったら早い所この町を出ましょう、もう少し東に行けばここよりも規模は小さいけれど町があって、私たちのレベルにあった魔物と戦えるはずよ」

「うん、よろしく頼む」

リリーンとメルトは明るい表情で向き合った。


それから数日すると、メルト達は家を引き払い、都市メルボクの東門から旅立って行った。


「ふー・・・あのあばら家には何の未練もないはずだけど、旅立つとなるとなんだか思う所があるわね」

「ああ、その気持ちは分かる、俺も師匠の所を旅立つのにずいぶんと寂しい思いをしたよ」

「それ!その師匠とはどうやって生活していたの?主に食事とか・・・」

「ん?ああ、月に一度食料を乗せた馬車がやってきてひと月分の食料を売ってもらっていたんだ」


リリーンは何気ない感じでメルトに話しかける


「一か月に一度・・・それじゃあ生鮮食品は持たないんじゃないの?」

「そう、そうなんだよ、最初こそ野菜が食べられるんだけれども、後は欲し肉や大豆のスープ、麦粥に乾パンってところだったね」

「まさか・・・10年間もそれを・・・?」


ミーシャは真顔で聞いてきた。


「そうだよ、最初はそのサイクルが嫌でしょうがなかったけど、鍛冶の修行に入ってからはそれに集中しちゃって、ただ咀嚼するだけだったね、慣れちゃったよ」


メルトが笑いながらそう言うと、他の三人は顔を引きつらせてメルトを眺めていた。


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