表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/23

18 失った理由

ミドルトードを討伐したため、冒険者ギルドに報告に向かうことになった一行だが、メルトが誰にともなく話しかけた。


「あー・・・聞きにくいことだし話を出さなかったけど、君たちはどうして手足や視力を失ったんだ、いやなら話さないでくれて良いが、その、パーティーの一員として知っておきたくてな・・・」

「別に気にしないわよ、こちらも聞かれないから話さなかっただけだし。


メルトの問いにリリーンが答える。


「難しいダンジョンに挑んだらたまたま強い魔物が湧いてさ、それで私は脚を斬られて、リリーンは倒れた私をとっさにかばったら腕を斬られちゃったの」

ミーシャはあっけらかんと話している。

「私の目はその魔物が履いた毒が原因でほとんど見えなくなりました。


「高価だけど拠点移動のクリスタルを持っていて良かったわ、あれが無かったら確実に全員死んでいたわ」

リリーンが薄い目をして遠くを見つめている。


「そうか・・・突然強い魔物が湧くなんてこともあるんだな、油断できない、白亜の塔に挑むのもそう簡単じゃなさそうだ」

メルトは白亜の塔に挑むまでには、まだまだなすべきことがたくさんあることを実感した。


翌日はパーティー一行で歩いて半日ほどの森林地帯に来ていた、ここはフォレストウルフとベアーが頻繁に目撃される場所だ。


「前にも言ったけどフォレストウルフは群れでリンクして攻撃するのを得意としているわ、ボスがいるからソイツを最初に狩ることが出来れば、後は統制を失うわ」

「ボスの見極め方はどうするんだい?」

「ひときわ体躯の大きいのが大抵ボスをやっているわ、だけれども後方に控えていてなかなか攻撃を当てるのが難しいのよね」


リリーンはメルトに魔物の説明をしながら森の中を歩いている。


しばらく進むと左手側から枝を踏む細かい音が聞こえてきた。


「来たわね、多分フォレストウルフよ」


リリーンがそう言うと確かに獣然としたシルエットが見えてきた。


リリーンは剣を抜いてボスを見極めようと視線を走らせ、セルフィンは仲間に補助魔法をかける、ミーシャはロッドに魔法を貯めて魔物の様子をうかがっている。


メルトはその様子を離れた場所から見ながらハンマーを手の中でくるくると踊らせている。


「ボスの見当がついたわ!後方右から二匹目!!


リリーンが叫ぶと、セルフィンはファイヤの魔法を放つが、フォレストウルフのボスに寸前でかわされてしまった。

それをきっかけとして、フォレストウルフの群れが間合いを詰めてきた。


「こいつら、統制が取れている、強い群れよ!」

「ふむ、ボスを欠落させてしまえばリンク攻撃もできず弱体化するんだな?」

「そうよ、あなたのスキルで出来る?」

「やってみよう」


リリーンは攻撃をメルトに任せた。

メルトはハンマーを空中に浮かばせて回転させながら叫んだ。


「ワイヤーバインド!!」


瞬でワイヤーが出現し、矢よりも早く疾走しフォレストウルフのボスに絡みついて魔物を締め上げる。


フォレストウルフは甲高い声で鳴き、地面に転がって身動きが取れなくなった。


「ミーシャ!!ボスに魔法を放ってくれ!!」

ミーシャはハッとした表情の後に、魔物のボスにファイヤの魔法を放った。


ボスは悲鳴を響かせて炎上した後で魔石に変わった。


「・・・魔法の威力が増している、以前は二発は撃ち込まないといけなかったのに、腕輪の効果がこれほど高いなんて」


ミーシャは腕輪を見つめている。


「ミーシャ!!油断しないの!魔物が恐慌状態になっているわ、攻めるチャンスよ」


リリーンは素早く前に出て剣を振るった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ