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13 装備のレベル

リリーンとセルフィンの機械化部位は目に見えて身体に馴染んでいき、リリーンは木剣をふれるようにまでなっており、セルフィンは少し足を引きずる程度で歩き回ることが出来るようになってきた。


だが同時に義手や義足の取り付け依頼も少なからず来るようになり、そのたびにメルトが追い返すと言うような塩梅になっていた。


「ふん、また義足の取り付け依頼が来たな・・・」

「でも高額だって話が広まったのか以前よりも来る人が減ったね」


セルフィンは自分の義足を撫でたり動かしたりしながら言った。


「私は義手が大きいのでどうしても袖を切り取らなくてはならないので義手がむき出しになってしまうでしょう?買い物に行くのに義手が動いているのを見た人から話しかけられることが多いの」


リリーンは木剣を振り回しながらそう言った。


「防御力と可動域に内部の構造的に、義手も義足も大きくならざるを得ないんだ、こればかりはどうしようもなくてね」


メルトが両手を開いてため息をついた。


「それよりもそろそろギルドの依頼を受けられる頃ではないんですか?」


ミーシャは眼鏡のズレを直してメルトに向かって言った。


「リリーンはもう申し分ないだろうがセルフィンの脚がいま少しと言うところだな、あと一週間ぐらいか」


「依頼を受ける前に装備も生成していった方がいいな」

「装備?何をつくるの?」

リリーンが問いかけてくる


「おいおい、俺は鍛冶屋だぞ?鎧でも腕輪でもレベル内で最高のものをつくってやるよ」

「あっ、忘れかけてた、義足屋さんのイメージになっちゃってるね、ふふふ」

セルフィンは義足を撫でながらそう言った。


「その、装備はレベルに応じた物を使わないとすぐ破損してしまう、そう言う理由で装備にもレベル設定があるけれど、あなたならそれを解除するようなことは出来ないの?」

「ああ、そればかりはスキルツリーにも無いし、どうにもできないんだ」


リリーンの質問にメルトが答える。


「じゃあメルトはレベル99の武器を使っているの?と言ってもあなたの武器らしきものは見たことないけど」

「俺のはこれだ、師匠から受け継いだハンマーだよ」


メルトはセルフィンの質問に答え腰からハンマーを抜いた。


「小さなハンマーですね・・・これで戦えるんですか?」

「最高の武器だよ、見てな」


ミーシャにそう言うとメルトはハンマーを巨大化させたり細長くしたりして見せた。


「もしかして・・・マジックアイテム?」

リリーンが珍しそうに見ている。


「そうだよ、思念を込めるだけで自在に形を変えられるし、大きさを変えても重さは元のハンマーのままで、相手には重く作用する」

「面白い効果ですね、思念が作用するとは」

ミーシャはハンマーをのぞき込んだ。


「とおもうだろう?だが君たちの義手や義足も無意識に、まぁ思念の様に自在に使いこなせる、世の中にはそういうアイテムがまだまだたくさんあるかもしれないな」


「うん・・・なるほど道理にかなっているわね」

リリーンは自分の義手を動かすが、それはもう生身の腕と変わらないものとなっていた。


「まぁそう言うわけで明日にでも装備を作ろう、今日はもう遅いし」

「そうですね、焦って納得いかない物を作っても損ですし」

セルフィンがそう言ったので、その日は床につくことになった。

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