11 眼鏡
リリーンはメルトのスキルツリーを見て驚愕している。
「さっき使った義手のスキルがツリーにあるだろう?だがこれは本当にただの義手で動かすことが出来ない、だがほぼ反対のツリーにある接合スキルを合わせると動く義手になる」
「そうか・・・通常はスキルを選んでいくとその傾向に沿った内容しか得ることが出来ない、これだけのスキルがあれば傾向が逆のスキルを組み合わせることが出来る」
リリーンはつぶやく。
「そうだ、そこがスキル数250の真価なんだ」
2人が話をしているとミーシャのつぶやきが聞こえた。
「すごい・・・ぎこちないけれど本当に脚が動く」
「ん、どうやら脚もうまく接合できたようだな、リリーンにも言ったがリハビリが重要になるぞ」
メルトはそう言った後でセルフィンの方を見た。
「さて、問題はその子だがちょっと工夫が必要でね、視神経の活性化と眼鏡が必要になる」
「それって他の人みたいに痛いんですか・・・?」
「それは分からないだが、さっさと済ませてしまうぞ」
メルトはセルフィンの瞼に触れて叫んだ。
「破損部診断!!」
しばらくするとメルトは口を開いた。
「これなら破損修復スキルである程度視力を回復できる、じゃあ行くぞ破損修復!!」
とたんにセルフィンは悲鳴をあげて目をギリギリと閉じて涙がボロボロと流れ落ちてきた。
「ううっ・・・目は嫌だなぁ」
ミーシャは目を細めながらセルフィンを見つめている。
だが、存外に早くセルフィンの悲鳴は収まり、彼女は目を開けた。
「あっ!!目が見える!!少しぼんやりしているけれども目が見えます!!」
「うん、大体予想通りだな、後は眼鏡の錬成と機能付与だけだな、よし、眼鏡生成!」
メルトはごく普通の眼鏡をミーシャにかけさせ、スキルを使う。
「バランス調整!眼鏡!」
「・・・あっ!はっきりと目が見えます!!すごい・・・」
「そうか、良かった・・・」
メルトは額の汗をぬぐってそう言った。
「あなたはこれだけのスキルを持っているなら、けが人の治療や特殊な武器を精製して商売にした方が向いているんじゃないの?」
リリーンが質問を投げかけてくる。
「俺の両親は勇者パーティーでな、白亜の塔に挑んで死亡した、5歳の時だ俺の生きる目的はこっきり一つだ両親の敵を討つこと、それだけだ」
メルトは重く深い声でそう言った。




